はじめに
スマートフォンのアプリゲーム『デュエル・マスターズ プレイス』の最強カードランキングを、カードそれぞれの解説を踏まえながら紹介していきたいと思う。
カードプールがどんどんと追加されていく上に、ナーフやDP殿堂などを考慮しすべてのカードのランキングにするとすぐに順位が変動するので、各弾で最強のカードをランキング形式で紹介していく。
完全に私的で選んでいきますが、私の考える強いカードの条件、定義として汎用性を重視していることと、環境に与えた(もしくは与えている)影響が大きいカードを「最強」としたい。
各段での環境において、そのカードがどれだけメタゲームに影響を与えていたか。そのカードの存在によってデッキの構築を歪めざるを得ないほどのパワーを持つカードが特にその傾向にある。例えば、他に自然のカードを一切投入しないのに『無双竜騎ボルバルザーク』をフル投入する、特定のカードをメタするために対策カードを投入せざるを得ない、など。
それではどうぞ。
1弾 最強カードランキング
1弾は、TCG版でも基本セット~闘魂編までのカードが多く収録されたが、一部ずっと後のパックで登場したカードも。やはりというか、それらのカードは未来のカードパワーを持つため別格に強かった。
3位 光輪の精霊 ピカリエ
光輪の精霊 ピカリエ P(C) 光文明 (4)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 4000
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。
1弾環境の異世界転生枠その①
光の入るコントロールにはほぼ確実に採用された。手札を切らさずに確実にボードアドバンテージを取れる堅実なクリーチャーだが、1弾環境では他にこのような動きが出来るカードが存在しないため、相対的に非常に強力だった。
この効果で4コスト・パワー4000、しかも種族がエンジェル・コマンドという至れり尽くせりな仕様。
当然だが『精霊王アルカディアス』の主な進化元としても大活躍。『悪魔精霊アウゼス』をデッキの核とする【アウゼスコントロール】が流行した際は、4→5と流れるようにシンパシー軽減が出来た。
2位 アクア・サーファー
アクア・サーファー UC(R) 水文明 (6)
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000
S・トリガー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
踏みたくないSトリガーナンバーワン
1段環境で限定するのであれば、満場一致で最強のトリガーだろう。
デュエプレリリース当初、プレイヤーがDPで交換したカードの1位に輝いたことからも、その汎用性のほどが伺える。
1段環境においては『精霊王アルカディアス』の呪文ロックも破ることが出来る、限られたカードの1枚でもあった。
『ホーリー・スパーク』もそうだが、色が合わなくてもタッチで4枚採用されることすらあった。それほど、トリガーした際の見返りが大きいということである。ホーリー・スパークとこのカードの違いは、確実にアドバンテージを取れるクリーチャーがカウンターを撃ちながら登場するということ。ビートダウン、コントロールを問わず非常に多くのデッキに採用されていた。
1位 二角の超人
二角の超人 VR 自然文明 (7)
クリーチャー:ジャイアント 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚をマナゾーンに置いてもよい。その後、クリーチャーを2体まで、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
1弾環境の異世界転生枠その②
実質5マナのパワー7000Wブレイカー+2ドロー。
単純な単体性能だけで見れば、1弾環境の中では飛びぬけたカードパワーを誇る。
環境後期にはこのカードを使いたいがために、タッチで自然文明を入れて構築を歪めたデッキが登場したくらいだった。のちの『無双竜騎ボルバルザーク』のような使い方をされたードの走りといえるだろう。
マナがアンタップインで置かれるのも強力。二角を採用したコントロールデッキでは7マナ二角→起き上がった2マナで『ゴースト・タッチ』を打つプレイングがテンポも稼げてかなり強かった。
4弾環境以降はカードプールのインフレにより、流石に使われなくなっていったが、それでもアンタップイン2マナが置かれるマナ回収カードというのは、今なお他のカードにはない明確な強みである。
2弾 最強カードランキング
殿堂、プレミアム殿堂を受けたことのあるパワーカードが一気に登場。
3位 アクアン
アクアン SR 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード 2000
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から光のカードと闇のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外を自分の墓地に置く。
ドロマーデッキ最強のドロー
デッキ構築には多少工夫が必要になるが、最大3枚の大量ドローが可能となる。
2弾環境では多色カードが存在していないかったので真価を発揮しきれていなかったが、それでも十二分に強力だった。2弾の環境では、【アクアンブラック】、【アクアンホワイト】といったデッキで活躍。デッキの潤滑油として役目を果たしている。
グッドスタッフ性の高い3色多色カードが多数登場してからは、いよいよコントロールデッキで本領を発揮。特に8弾で登場したゴッド『竜極神ゲキ』とのシナジーは凄まじい。ゲキで蘇生されたアクアンがcipで3枚ドローするのはインチキじみている。青マナ基盤にもなる『超鎧亜キングダム・ゲオルグ』と合わせて8弾トップメタである【5Ⅽゲオルグ天門】を支えた。
その後も4Cコントロールなど、青の入るコントロールデッキで活躍を続けている。このカードを蘇生できる『竜極神』の存在も非常に大きいといえるだろう。
後の環境でも長く使われているという汎用カードという意味では2弾環境1位のカードである。
2位 アストラル・リーフ
アストラル・リーフ VR 水文明 (2)
進化クリーチャー:サイバー・ウイルス 4000
進化:サイバー・ウイルス1体の上に置く。
このクリーチャーが出た時、カードを3枚引いてもよい。
ドローとアタッカーを両立
最軽量3枚ドロー。
やはりこの軽さで3枚ドローのクリーチャーは驚異的。
赤青や青緑の速攻、ペトローバと組み合わせたドロマーと様々なバリエーションのデッキが開発され、常に環境の中心に居続けた。
3弾で速攻デッキに『ダイヤモンド・ブリザード』という化物が登場したのでその座を早くも奪われることになってしまったが、メタゲームの1線で走り続けた。
1位 光器ペトローバ
光器ペトローバ SR 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
バトルゾーンに出た時、メカ・デル・ソルでない自分のクリーチャー1体を選ぶ。選んだクリーチャーと同じ種族を持つ自分のクリーチャーはすべてパワーを+4000する。
相手はこのクリーチャーを選べない。
2弾環境の黒幕
特定種族をパワー+4000する。
2弾環境でこの効果は強力無比。『アクアン』などcipを使い終わったクリーチャーを適当に1体強化するだけでも強かった。
さらにアンタッチャブルでアクア・サーファーやデーモン・ハンドなど、遭遇率の高いカウンター札は軒並み無力。
ホーリー・スパークを必須カードとさせる
このカードの存在が環境での全体除去の採用率を押し上げていた。特にホーリー・スパークはどのデッキでも4投されるほどで、横並べしてオールタッパーによるタップ&デストロイ戦術が流行する要因となった。
対抗策が限られているだけに、環境に与えていた影響は非常に大きかったといえる。
3弾 最強カードランキング
多色カードが追加された。バランス調整を間違えたとしか思えない恐ろしいパワーカードが他数追加されてしまい、特にナーフ前のブリザードとボルバルザークが暴れていた環境ははデュエプレの暗黒時代の1つである。
3位 神滅竜騎ガルザーク
神滅竜騎ガルザーク P(SR) 闇/火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ 6000+
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)。
このクリーチャーは攻撃されない。
バトルゾーンに自分の他のドラゴンがあれば、このクリーチャーに「パワーアタッカー+6000」と「T・ブレイカー」を与える。(「T・ブレイカー」を持つクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
効果詰め込みドラゴン
強い効果がてんこ盛りなドラゴン。
ドラゴンデッキの切り札として長く暴れまわった。脳筋なだけでなく、破壊効果も小回りが効く。
真価を発揮するのはガルザークが2体以上並んだ時。フルスペックとなるうえに、破壊効果が連鎖するのでアドバンテージを大きく獲得できる。
総合して、非常に爆発力の高いクリーチャーであるといえる。ドラゴンなのにビートダウン向けの能力とコントロール向けの能力を併せ持っている珍しいカードである。
2位 ダイヤモンド・ブリザード
ダイヤモンド・ブリザード VR 自然文明 (3)
進化クリーチャー:スノーフェアリー 5000
進化−自分のスノーフェアリー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、スノーフェアリーをすべて、自分の墓地とマナゾーンから手札に戻す。
(ナーフ前)
ダイヤモンド・ブリザード SR 自然文明 (3)
進化クリーチャー:スノーフェアリー 5000
進化−スノーフェアリー
バトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンと墓地から《ダイヤモンド・ブリザード》以外のスノーフェアリーを、手札の上限枚数になるまで手札に戻す。その後、こうして手札に戻したスノーフェアリーの数だけ、自分の山札の上からカードをマナゾーンに置く。
世界を妖精が支配する
TCGでは微妙な進化クリーチャーだったのだが、魔改造されて最強カードになって登場。エラッタされる前は自分の墓地からもスノーフェアリーを回収できた。
そのあまりにも意味不明なアドバンテージ獲得能力に、まさに環境初期はスノーフェアリーデッキで完全制圧されてしまったのである。
いくらなんでも墓地からも回収し、その枚数をアンタップインでマナブーストするのはやばすぎる。現行TCGのカードパワーすら上回る明らかなやりすぎな調整だったということで、リリースからわずか2週間足らずで現在の効果にナーフされた。デュエプレ最初のナーフカードである。
その後も速攻デッキの雄として長く活躍
その後は落ち着いたのだが、ナーフ後の効果でも十分強力なことが認知され始めると、展開力に秀でた速攻デッキとして長くメタゲームで活躍を続けることになる。マナ回収したクリーチャーをアンタップインで置きあがるマナでそのまま即展開できるので、アストラル・リーフを完全に駆逐してしまった。
ボルバルザークと共にインフレの象徴というか、やりすぎなカードであった。
1位 無双竜騎ボルバルザーク
無双竜機ボルバルザーク SR 火/自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000
召喚によってバトルゾーンに出た時、次の自分のターン開始時まで、自分は「S・トリガー」を使えない。このターンが自分の10ターン目以降なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。(ただし、それが追加ターンなら発動しない)
スピードアタッカー
W・ブレイカー
やっぱ強すぎ
満場一致でぶっちぎりで最強。魔改造された弱いボルバルを見るよりは…とか思っていたが、どう調整してもやっぱり駄目だった。
ボルバルマスターズを再来させ、良調整を続けていたデュエプレに暗黒時代を到来させた。
TCGからかなり効果自体は変わったのだが、エクストラターン獲得能力からデメリットが消えた。
10ターン経たないと発動しないという制約も、デッキ構築を遅延できるように寄せてしまえば無いも同然である。というか、このカードが現役の環境では、既存のコントロールに雑に投入しても自然と達成できる。
フィニッシャーとしての性能があまりにも強すぎるために、自然のカードを一切投入しないのにデッキに『無双竜騎ボルバルザーク』をフル投入するということすらあった。10ターン以降に使う前提なので序盤に来てもマナに埋めるだけなのである。
また、先に10ターン目が来る先行が絶対的に有利であった。この点も、このカードの理不尽感が増している要因である。
1ターンに(追加ターンではなく)複数体出せれば、1体につき1ターンのエクストラターンが得られた。つまり、14マナでこのカードを連続2体召喚すると、追加ターンが2ターン貰えたのである。滅茶苦茶。
ハンデスを多く採用した除去コントロール【ハンデスボルバルコントロール】やトリガーを大量投入してフィニッシャーをボルバルザークに丸投げした【カウンターボルバル】、そして【5C天門】などありとあらゆるデッキに採用された。
ボルバルザークという伝説
あまりにも環境で暴れすぎたために、デュエプレ初のDP殿堂に指定されることになった。
とはいえ弱すぎると悲しいし、流石はボルバルザークである。あまりにも強すぎてヘイトが大きかったのも事実だが、このカードで遊ばせてくれたことを個人的には感謝したい。
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