【パチンコ】出玉規制後の新基準機が勝てない、打つべきではない5つの理由

先日、はてな匿名ダイアリーに非常に興味深い記事が投稿されました。

その記事はこちらです。

anond.hatelabo.jp

そもそもパチンコで負けるとはなんでしょうか?

それは打ち出した球が大当たりで出てくる玉よりも多い状態の台を打つことをさします。打ち出し玉数と大当たり獲得玉数がちょうどイコールになる回転率がボーダーラインと呼ばれます

パチンコ店は台ごとのボーダーラインによって釘を調整して稼働率(客が台を打つ時間から期待差玉を計算して店の収益します。たとえばボーダーライン20の台を千円16回転の釘調整で客が2000回転まわしたさいの期待収益はおよそ2万円となりますパチプロと呼ばれる人はこの逆で期待差球がプラスになる台を探して打っていきます

このパチンコの売り上げ構造を見た時に今回の規制で何が現場で起きているかというと

従来はボーダー16の台を14回転の調整で客が打っていたものボーダー20となった台を14回転で打たせてパチンコ屋は絶賛爆益中というわけですね。もちろんこの規制後の台を打っている客は以前よりも負ける確率がはねあがっています

従来の台はボーダーラインが16~18程度だったのが規制によって18~22以上のものになりました。ヘソに入れたら4個返ってくるぶんボーダーラインが高くなったのですが一般ユーザーボーダーラインやへその返し球のことなどまったく意識していません。

ただただ千円いれた時にいつもどおり回転する台を打っています。その裏で規制によりパチンコ台は大当たりしても出ない仕様になっていたというのが現在パチンコ屋で起きている状態です。

おそらくパチンコ屋の今年の四半期決算などでは利益率では過去最高を記録するのではないかというほどユーザーは搾り取られています

629超のブックマークが示す通り、けっこう話題になっています。

…といっても、ブコメの過半数が「パチンコなんて打ってるガイジがどうなろうが知ったことではない。全員死ね」といったような過激なコメントなわけですが。

パチンコ店に親でも殺されたんですかね?このような名も無き修羅がはてなブログには多すぎですぞ。

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パチンコが朝鮮違法賭博と言うのはまあ概ね同意なのですが(おい)、競馬とかのほうがもっと射幸心高いんですがそれはどうなんですかね?あっちは賭け金も青天井で、ものの数分でうまくいけば千倍、万倍ってなるんでしょ?

それって時給換算でいくらよ(笑)

さて、それはとやかくとして現役副業パチプロ(笑)の私からしてみれば、非常に興味深く面白い記事でありました。とはいえ、業界では半ば常識なわけですが。

この記事をわかりやすく一言で表してしまえば、「パチンコ店はお上の出玉規制を利用して何も知らない情報弱者から金を巻き上げている」ということ。

まず前提として、パチンコやパチスロで食っているようなプロと呼ばれるような連中は、パチンコをギャンブルとして認識していません。追っているのは目先の金ではなく期待値です。

これを期待値稼働と言います。プロにとってはこれがすべてです。…なんか気取っているように見えますが、これは肉体労働と一緒です。パチンコやパチスロでメシを食っている、なんて聞くとラクして金を稼いでいると眉をひそめる方もいるでしょうが、期待収支に収束させるには期待値を続けるしかありません。つまり、パチンコ台に拘束されてある程度の時間を使わなければならないということです。

例えば、天井(到達すると必ず大当たりが発動する)が1000ゲームのパチスロ台があったとします。この台の大当たりは平均500枚(1万円)だとします。1000円で30ゲーム回せる(プレイできる)とするならば、3000円で約100ゲーム回せる計算になりますね。

もし、この台の900ゲームが空いていたら?1000ゲームまで100ゲームしかないので、最大でも約3000円の投資で大当たりを獲得できます。3000円で500枚(1万円)の大当たりをGETできるのであれば、超ローリスク・ハイリターンで勝ちを狙えますよね。

勿論、天井到達前に地力で大当たりを当ててしまう可能性だって十二分にあります。

ざっくりいうのであれば、そのゲーム数から打った場合の勝ち額の期待収支が期待値です。

ならば600ゲームから打った場合はどうか?天井1000ゲームまでは最大約12000円かかってしまいますので、もちろん900ゲームから打ち始めた場合とでは期待値が大幅に下がってしまうということになります。

こういった「期待値が+の台」を打っていくのが期待値稼働となります。ハイエナともいう。大抵の場合、わかりやすく時給換算で期待値は算出されています。

確立がすべてなので、収支を安定させ期待値を収束させるにはとにかく数をこなす以外にありません。かなりの時間がかかるのです。

しかも、競馬や株などと違って得た勝ち金を全てをそのまま次の勝負に注ぎ込むという複利的運用が出来ないため、パチスロやパチンコは金稼ぎとしては最低ランクで非効率です。

結局のところ時間を金にしているので、時給が重要ということです。時給1000円程度ならば普通にバイトしたほうがマシですからね。

結局のところ、もっとも価値のあるものは時間なのです。

さて、これらを踏まえたうえで、ホールで出玉規制後のパチンコ新基準機を打つべきではない理由を紹介していきたいと思います。

前述したはてな匿名ダイアリーの記事の焼き直しになってしまうかもしれませんが、何卒ご容赦を。

出玉規制後のパチンコ新基準機を打つべきではない5つの理由

1.旧基準機のボーダーに客が慣れてしまっている

私はこれが一番の問題だと思っています。

たとえば現在、ホールの超人気機種として『CR戦記絶唱シンフォギア』という台があります。

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この台の等価ボーダー(換金率が1玉=4円の際のボーダー)は1000円 / 21回転です。

では、こちらは一昨年までホールというホールを席巻していたMAXタイプの

『CR牙狼 金色になれ』

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この機種は等価ボーダー1000円 / 16回転と非常に甘い台でした。

この時期の爆裂MAXスペックは上記牙狼を筆頭にボーダーが甘い台が多く、店もそれに合わせて釘を締める必要性がありました。

つまり、必然的に客はガチガチの釘で打たされていたわけなのですが、客も馬鹿ではないのであまりにも回らなすぎると打ちません。

回らないパチンコほど面白くないものはないからです。

回らないパチンコを打ってみればわかりますが、本当にイライラします。

一般客は大当たりの期待感と一緒に演出も楽しんでいるわけであって、その機会を少なくされているわけですから当たり前ですね。

ボーダーが甘すぎる台の人気が出ない理由の1つがそれだったりします。ホールがあまりに釘を締めるもんで、誰も打たないんです。一般客はボーダーなんて気にしてないので。

なので、よほどのボッタクリホールでない限りは、そこまで釘を殺すこともしなかったでしょう(とはいえボッタクリホールはマジで10回転すら回らないこともままあった)。

特に上記の牙狼シリーズなどは、超人気であったが故どのホールでも高い稼働率を見込めるため採算が取れるということで、ボーダーちょいマイナスくらいの釘に調整してあったというわけです。

なので、一般客は平打ちでもボーダー±の台を打てていたということになります。

牙狼の1000円20回転回る台なんてのは超お宝台でした。

それに対して、新基準機はどうでしょうか。上記の『戦記絶唱シンフォギア』は1000円/21回転ボーダーです。

既存の客はMAX時代の甘いボーダーに慣れてしまっているため、15~16回転しか回らなくてもそれがいつもと変わらないと思って打ち続けます。

今までと打ってきた台と変わらないので、客側も気付かずにこれまでよりも期待値が遥かにマイナスの台を討たされているというわけです。

前出のブログにもありました通り、「新基準機は勝てない」という違和感の正体はこれが原因です。

また、MAX時代を知るものの共通認識として「1000円20回転くらいまわるとお宝台」という認識があります。

人気台は大抵、等価ボーダー1000円/17~18回転 辺りが相場でしたから、20回転以上回る台はまさしくわかりやすい+ボーダーの目安だったわけです。

シンフォギアの等価ボーダーは21回転ですが、その時代があったからこそ仮に20回転も回ると非常によく回る台であると錯覚を起こしてしまいます。

私もシンフォギアをよく趣味打ちしますが、大抵のホールでは既に1000円当たり15~16回転しか回りません。釘を締めてもシンフォギアのような人気台は客が打つので店側が味をしめてしまった格好です。

シンフォギアのように人気台となるとリピーターが付くので、それこそ1000円/10回転程度の釘まで締まっても稼働は付くことでしょう。

パチンコで勝つ唯一の方法は、ボーダー+の台を打ち続けることです。それ以外はありません。

ボーダーマイナスの台は期待値がマイナスということですから、その分客が負けて店側が勝ちます。

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谷〇ひ〇しとかいう一部のオカルトクソ野郎神か悪魔かゴトの類なのでオスイチ打法とかいう北斗神拳も真っ青の究極攻略法(純度120%のオカルト)で早い大当たりからの大連チャンをつかみ取っているらしいのですが、我々人間にとっては釘が良い台を打つのが勝利の近道だということは(高齢者などの情報弱者を除く)殆どのパチンカーの間での共通認識であります。しかし、案外ボーダーなどの概念には疎い人が多いのです。

「釘が良い」ということと「ボーダー」は別で考えるべきであって、そういった「中級一般パチンカー」すらも食い物にしているのが今のホールの現状というわけです。

現代のパチンコ店は徹底的に数字で管理されていて、この設定配分であれば稼働率100%の場合に何時間でこれだけの利益が見込める、など理論に則った期待値計算方式で売り上げ見込みを算出しています。

パチンコ台はそういうふうに出来ているのです。

だからこそ、稼働率を上げるためにホールは客寄せに必死になっているというわけです。

 2.ホールが旧基準機のボーダーに調整することで、パチンコユーザーから多くの利益を抜いている

これは前述した記事がおっしゃられていたことそのまんまですね。先ほど挙げた1の理由を前提とすると、なるほどと思うのではないかと思います。

というか先ほど理由はほとんど書いてしまいましたが、この項ではホール側の都合を述べていきましょう。

まず、パチンコ店では専門店ではない限り「パチンコ」と「パチスロ」の2種類のマシンが置いてあります。

パチスロにはユーザーに大きく有利に働く要素があり、それは「設定」とよばれ基本6段階の内部設定が用意されています。

大当たり確立などが優遇されてたり、とにかくユーザー側に還元する際に使われるってことですね。設定6が最高設定で、もっとも客が勝てる確立が高くなります(設定4~6は高設定と呼ばれます)。

で、問題なのがここからなのだけれど、ここ最近はパチスロライターや演者(ユーチューバー)などを使って来店イベントをする店が非常に多いです。

何故かと言えば、広告規制によって大々的に店は集客イベントを出来なくなったため、雑誌や動画の取材と銘打って客寄せを行っているのです。ほとんどグレーゾーンですが今のところまだ規制はかかっていません。

つまりこれまでの広告代理店がパチスロ雑誌やyoutube事務所などに代わったわけですね。

最近ではシバターなどが有名です。

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シバターは来店する店に10割営業(店が利益を取らない)を確約させているため、信頼度が高いということで強力な集客力を持った来店イベントして名を馳せています。

で、今はSNSですぐに拡散される時代ですから、下手にガセイベントも出来ないわけです。なればスロットにはしっかりと設定を使って客にアピールしなければなりません。

とはいえ店もある程度の利益は確保しなければならないので(赤字覚悟だったとしても)、ならばどこから利益を抜くかといえばパチンコということになるわけです。

何故ならば、こういった来店イベントの際はスロット台数以上の客が並ぶことは日常茶飯事であり、スロットにあぶれた客は必然的にパチンコを打つことになるからです。

実際、アイランド秋葉原など店側に還元することで超有名なホールにおいても、パチスロはお祭り騒ぎな半面、パチンコの釘は常にガチガチだったりします。

ライターや演者がパチンコを打つこともあるでしょうが、15~16くらい回れば客も演者も文句は言わないでしょう。

本来はボーダー遥か下の台を打たされているのに、「稼働している」という気分になるのが回転数のマジックです。

また、マルハンなどのブランド力の強いホールは何もしていなくても客が来るので殿様商売です。

3.技術介入要素が少ない

旧基準機はヘソや電チューでの賞球(球が入賞した際に返ってくる球の個数)が3個以上と多かったです。

一般客は気にする機会が少ないですが、この賞球個数というのは馬鹿に出来ません。

STや確変、時短などの「次の大当たりを狙える変動」時に大きな影響を及ぼしてくるからです。

例えば電チュー3個返しだった『牙狼』の場合、ST中に「ひねり打ち」という技術介入を行うことで大当たり中ではないのに出玉を増やすことが出来ます。

通常、右打ちしっぱなしだと電チューに球が拾われないことのほうが殆どなので賞球よりも消費する球のほうが多くなり持ち球は減りますが、このひねり打ちは電チューに無駄球なく狙って入賞させることにより出玉を増やすわけです。

『牙狼』で100球無駄球なく電チュー入賞させた場合、300球まで増やすことが出来ているということです。

期待値の上積みという観点で見ればこれは非常に大きいです。

新基準機は、この技術介入要素のある台がほとんどありあません。

ヘソ・電チューともに1個返しという賞球が目立つためです。これでは頑張って現状維持か微減といったところでしょう。

4.機械自体が高い

スペックは下がっているのに、客の射幸心を煽るべくメーカーはゴテゴテと筐体に無駄な役モノを付けたがります。

下画像のパチンコ台『必殺仕事人』は最たる例です。通称”仏壇”

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うーんこの

こんなわけわからんギミックを取り付けたら台自体の値段が高くなるのも自明の理でしょう。

台の粗利を回収すべく、スペックも辛いのに釘も辛くしているわけです、、、

負のスパイラルですな。

ちなみに需要と供給のバランスが崩壊し、台の高騰が起こることもあります。

『聖闘士星矢 海皇覚醒』という台は中古市場で1台600万という狂った価格で取引されています、、、粗利回収できるんですかね??

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こういったマシンの高騰に加え、頻繁に新台入れ替えを行うので客は搾り取られていくわけです

5.スペックが悪い

客はギャンブル性を求めているということで、かなり偏ったスペックのギャンブル台が増えました。確かに爆裂したときの破壊力には凄まじいものがありますが、単発時には雀の涙程度の出玉しか得ることが出来ません。

要はあまりに一撃を煽り過ぎて、安定感に欠けるのです。

ボーダー以上の台を打っていても、1か0かのギャンブル台は収支が非常に荒れます。

パチプロは海などのマイルドな台を打って安定して日当を叩き出します。

ダンバインなどの人気台がパチプロに見向きもされないのは、まったく安定性のない超ギャンブル台だからです。

MAXの牙狼はパチプロ軍団の食い物にされていましたが、高い技術介入性・単発時でも1800発貰えること、ALL16Rの安定感など新基準機にとは比べ物にならないほどスペックが優秀だったからです。

まとめ

以上です。

勘違いしないでほしいのが、ちゃんとボーダー回れば新基準機も打てるということ。

新基準機は今後も続々リリースされていきますが、、

どうなるんですかね、この業界は

もう先が無いことはわかり切っているのですが巨大産業なので完全に立ち行かなくなるということはあり得ません。

ホールもやり方を変えていってほしいものですが。

おまけ 今パチンコ打つならこの台

別記事にしようかとも迷ったのですが、おまけとしてちょっと書きたいと思います

今、ホールで狙うべきパチンコがあるとするならばぶっちぎりで

天龍∞

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です

まあ、今更感満載ですね

ハネモノや権利モノは調整が非常に難しく、ちょっとの調整ミスがとんでもない高期待値台を生んだりします。

最近はシバターが動画内でけっこう話題に出していたので狙っている方も増えたかもしれないですが、この台は本当にとんでもないです

ライジンマンといい、規制?なにそれ美味しいの?って感じ

これからの時代はハネモノですね、うん

回らん新基準打つんだったら、ハネモノのお宝台探したほうがいいです

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