やあ。
ちょっとこのブログを2000年代初頭、ネット黎明期のような、アングラな感じを出したサイトにしたいと思っている誠愚之極之助(まことおろかのきわみのすけ)である。
弱冠23歳にして既に飲む、打つ、買うの3拍子を覚え、人間の屑ロードをひた走っている私ではあるが、こと好きになったものはとことん打ち込む性なので、副業としているパチスロに関しては「カネを稼ぐために仕方なく打ってるだけだから!ほんとは打ちたくないから!」とかいうアッピールをしつつも、その実ただのギャンブル依存症である。
今月、先月はファンネル(弟を打ち子として雇う)が不発。
設定狙いがものの見事に爆死、期待値2000円以上のゴッドや後ヅモのハナハナを打ち続けなんとかプラス域までには無理矢理戻したものの、時給350円というゴミのような結果に。コンビニバイトでもしてたほうがマシや。
つーか新基準がダルすぎる。ダラダラ増えるし、時間効率が悪すぎてやってられない。
まあ、ここまでパチスロを締め上げるにはちゃんと理由があるにはあるのだけれど。
今回はパチスロの歴史を語る上で外せない、打ち手を熱狂の渦に巻き込んだ恐るべき射幸性の高さ、そしてホールを鉄火場に変えた爆裂性を秘めたパチスロ『4号機』時代を紹介しようと思う。
目次
オリンピックに向けて『国民的ギャンブル』であるパチンコの規制強化
30兆円業界と呼ばれた超巨大市場のパチンコを規制し続けるには当然政治的な思惑が大きく絡んでくるのだけれど、やはり大きいものとしては2020年のオリンピックに向けて、対外的イメージの悪いパチンコ店を極力排除しようとしているのは間違いない。
恐らくマルハンなどの大規模チェーン店が裏で暗躍しているものだと思われるが…。当然、一番打撃を受けるのは小さなパチンコ店。このような時代にあっては、客はブランド力に流れるのは至極当然だろう。
まあ、この話は追々記事にするとして…
そもそも打ち手が最も興奮するパチスロの要素とは?
パチンコ、パチスロで最も重要なファクターであり、顧客が求めるものとは何か。客を興奮させ、ギャンブル性を高め、娯楽性も向上させる…。
そう、『連チャン』である。
詰まるところ現在のパチンコ、パチスロはこれに行きつく。
元来連チャン機能(特化ゾーン、ループストック、STやRTなど)を搭載していないAタイプであるジャグラーなどですら100ゲーム以内の当たりを『ジャグ連』などと便宜的に公称したりしているのだから(ノーマルタイプならばただ100ゲーム以内に運よく当たっただけで、ただの運ゲーである。
しかしながら、当たった後に100ゲーム程度プレイしてくれるのならば結果低設定域ならば当たらない確率のほうが高いわけで、連チャンだなんだと折角増えたメダルでアホが回してくれるのだから、店はその分の割を取れるわけである)、客がどれだけ連チャンに重きを置いているかが窺い知れる、というか連チャンを味わうためにパチンコ・パチスロを打ちに来ているわけだ。
昔は連チャン機能が搭載されているマシンは無かった
さて、それはパチンコを取り締まる側(警察のお偉いさん)も重々承知していて、連チャン性能こそがギャンブル性のカギになると踏んでいたので、それらを厳しく取り締まっていた。パチンコを開発するメーカー側もなんとか規制を搔い潜ってマシンを出していたのだけれど、その度に規制が新たに設けられるなど、メーカーとお上のいたちごっこが続いていた。
この時代のパチスロは『3号機』と呼ばれる時代で、単純なボーナスのみで出玉を増やすノーマルタイプが主流であった。この時代付近のパチスロは作りがガバガバだったこともあり強制的にボーナスフラグを成立させる、いわゆるバグのような破壊的な攻略法も発見されたりしてたのでこれはこれでとんでもない時代だったのだなと思う。
しかしながらこの時代はすぐに終焉し、4号機へと移行することになる。
初期4号機は『正統派』攻略要素満載
基本的には設定に忠実にコインが増えていくので低設定では非常に勝ちにくいのだが、『クランキーコンドル』『花火』などの目押しによる攻略要素も存在し、それに伴ってパチプロが激増した。目押しによる『本物の攻略パチプロ』が存在したのはこの時代である。
『クランキーコンドル』@ユニバーサル
攻略要素の実態
クランキーコンドルなどの技術介入機は適当打ち(俗にいうオヤジ打ち)だと最高設定である設定6でも機械割が著しく低下する。子役は全リール目押しで完全奪取しないと取りこぼす仕様。パチスロを打たない人にはピンとこないかもしれないが、15枚役を取りこぼせば、等価ならば単純計算で300円の損をしたことになる。機械割が下がるということはプレイヤーが損をすることと考えてもらえばよい。
逆に、目押しによる技術介入でフル攻略を行えば、設定1でも機械割が優に100%を超える激甘なスペックとなったわけである。
主に『通常時の目押しによる子役完全奪取』、『ボーナス中の目押しによる子役完全奪取』、『ボーナス中の目押しによるリプレイ外し』が技術介入による攻略要素となっていた。しかし当然の如く難易度は高かった。現行のパチスロ機のようなリール制御機構はなし、リールも見え辛いために目押しが上手い連中はプロを謳い若者の憧れにもなった。
時代はAT機による爆裂時代へ
この時代はまだパチンコ・パチスロへの規制と緩和を繰り返していた時代でもあった。
パチスロへの規制緩和が決定された2000年代初頭、サミーから異色のマシンが登場し市場を席巻した。初代ATブームの火付け役、『獣王』である。
『獣王』@サミー
合法連チャン機の登場
規制緩和によってギャンブル性の向上が可能になった結果、合法的に大当たりを連チャンさせることが可能となった。前述したように、3号機や4号機初期までのAタイプにおける連チャンといえば、「違法に」ボーナスを連チャンさせる、裏モノと呼ばれる改造ROMを使用した違法改造マシンが大半であり、それはそれは怪しいものだった。
獣王に始まる『AT機』と呼ばれる本機群は、AT(アシストタイム)と呼ばれる子役集中ゾーンの連チャンで出玉を増やすゲーム性となっており、それまでのBIGボーナス・Regularボーナスのみで出玉を増やすAタイプのパチスロとは一線を画していた。内部的にベルなどの子役は特定の押し順によって毎ゲーム成立しており、ATに突入すると15枚役などを押し順ナビし出玉が増えるわけである。1回の当たりが10G程度だとしても、毎ゲーム15枚役やリプレイをナビすれば100枚以上の獲得となり、純増は10枚を超す。更に強烈な連チャン性能によって驚異的な出玉速度を獲得したに至ったのであった。合法でありながらも、裏モノを遥かに超えるほどの爆発力にギャンブラーは熱狂。
しかし、まだまだこんな状況は序の口だった。そう、パチスロが最もギャンブルとして極まっていたすぐのちの時代に比べれば…
史上最狂の4.1号機へ!
ミリオンゴッド@ミズホ
前述した獣王のような初期AT機ですらギャンブル依存症を多く作り出したが、加速化した環境は歯止めが効かず、顧客は更なるギャンブルマシンを望んだ。結果、4.1号機と群される、歴代最強最悪のギャンブルマシンが世に送り出された。
代表機種
・ミリオンゴッド
・アラジンA
・サラリーマン金太郎
これらの特徴を挙げるとするならば、超ハイリスク・超ハイリターンということだろう。
特に4号機を代表する伝説的マシンであるミリオンゴッドはパチスロ史上最もギャンブル性のあるマシンと言われている。コイン持ちが極悪で10万円程度ならばペロッと飲み込んでしまう上に、地獄モードと呼ばれるモードをループしてしまえば当たっても連チャンしない。
しかし、その分出たときの爆発力も凄まじい。50Gで500枚ほど獲得できる純増10枚の圧倒的速度に加え(時速5000枚!!!)、8192分の1で当選するプレミア役「GOD」はAT500ゲーム=5000枚(10万円!)が確定するという凄まじいものだった。更にストック機であるため、獲得最大期待値は100万円以上にもなるという、とんでもないマシンである。ちなみに8192分の1という確率は途方もない数
値であるように見えて、その実1日プレイし続ければ(確率的には)現実的に1回は引ける数値である。
余りにも爆裂するためにミリオンゴッドは真偽不明の都市伝説が多く存在する。下記の記事参照(外部リンク)。
アラジンAに至っては、5万枚が確定する超プレミア役が存在する。ここまでいくとわけがわからない。
マイホ(当時)でオッサンがゴッドの天井前に軍資金が底を尽きやめた後、常連のガキ(ハイエナ狙い)が速攻ゲット。
それが天井からの全ストック放出に当選しゴッド揃いも合わせて50万放出した所でストック0に。そのガキが換金所で換金している所に後ろからカマ掘られた オッサンに包丁で背中を刺されるという事が起こりました。(現場は見てないがゴッドのシマで打ってたのでオッサンの台にガキが座ってたのは目撃)
そこではトイレが地下にあり客がトイレで焼身自殺もありました。
全国各地で頻繁にあったと記憶してます。
ちなみにゴッドでの最高勝ち額は50000枚(102万もちろん1日)です。朝一天国スタートで千円です。ゴッド揃い5回の上、Gゾーンでのゴッド揃いで全ストック放出でした。
最高負け額は15万です。
初代のゴッドは朝一天国スタートのイベントなら千円で万枚はよくありました。
間違いなく5号機の方が負ける。
法の網を掻い潜った合法機
流石に、ここまで射幸性を煽るようなマシンは当時でも規制される対象である。しかし開発側は様々な方法を駆使し、規制を掻い潜って検定を突破しこれらのマシンを世に送り出したのである。どの時代でも言えることだが、明文化された規制の裏を突くやり方をどこのメーカーもやっていたのである。それは違法ギリギリのグレーゾーンだったが、やりすぎたせいで今のパチスロは完全に雁字搦めにされてしまった。
上記のミリオンゴッドは変則押しペナルティによる無抽選状態で機械割を意図的に下げ、検定を通したという逸話もあるくらいだから呆れるばかりだ。
自殺者が多数出る
強烈なギャンブル性は全国の打ち手を熱狂させたが、同時に依存者を多く生み出し、借金苦による自殺者も多数出た。
結局のところ、「これまでの負け分を取り返すことが出来る」と思わせるほどの爆裂性が問題だったわけである。100万トータルで負けていたとしても、一撃で100万勝つことが出来れば打ち手はATMへまた走る。その負のループこそがパチスロ4号機を遊びの範疇に留まらなくした要因である。遊びカネで済む話ではない。
検定取り消しへ
もとより規制をあの手この手で掻い潜った違法スレスレなマシンである上に、自殺者が出るほどの依存性が社会問題にまで発展したとなれば御上は黙ってはいない。この時ばかりは警察上層部も激怒し、ミリオンゴッドをはじめ多くの4.1号機が検定取り消しになった。検定取り消しとは、存在すら無かったことにされるに等しい。単にマシンの撤去に留まらず、御上が「これは違法機だった」と認めたというわけである。
というわけで、稼働されていた時期は短い。とはいえ、現ナマがかかっていなければただの遊戯マシンなので全国のゲームセンターなどに置いてあれば普通に楽しむことが出来る。
…闇スロなどのアンダーグラウンドを除いて、だが…
その後
4号機は若干マイルドな方向性へシフト。パチスロ史上最も売れた超名機『北斗の拳』なども登場したが、これまた規制の穴を抜けたようなスペックで御上激怒。歴史は繰り返されるというか、売れるものを創るために仕方ないとは言わせたくない、結局のところメーカーは反省してないのである。
そして、度重なる御上とメーカー、規制と開発のいたちごっこの結果、遂に大型規制が実施され、パチスロが最も熱狂した時代、4号機は終焉することになるのである。
こちら有名パチスロライターの「中武一日二膳」の著作『回想列車』のコミカライズは、パチスロ黎明期の攻略方法から当時のホールの鉄火場感までリアルに再現されており、非常にオススメである。
大好評連載中であり、次第に4号機も登場するはずだ。
私が自信を持ってオススメできる漫画なので、是非とも読んでいただきたい。
4号機を合法的に打ちたいのなら…
闇スロ以外でも、4号機などの昔のパチスロを遊ぶことが出来るの方法はいくらでもある。要は、賭け金が発生しなければいい話である。
1つは、ゲームセンターに行って、完全遊戯用になっている台を打つこと。
もう1つは、スマホなどのゲームアプリで遊ぶこと。
そして、自分で実機を買ってしまうことだ。
実際、専門の中古買取サイトなどを利用すれば、かなり安い金額で実機を入手することが出来る。何故ならば、ホールでもう使わなくなった故障台などを回収し、修理して顧客に提供しているからだ。
「パチスロバンク」というサイトは機種数も多く、オススメである。
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