目次
2014年:【インフェルニティ】
世界大会の独自制限の中でフルパワーを発揮
世界大会では海外(TCG)のレギュレーションに合わせるために、『死者蘇生』などが禁止カードになっている。日本で活躍していたカードも海外では未実装ということもあり、日本の環境とはかなり違ったカードプールで戦うことになるのは世界大会では珍しい話ではない。
その独自制限下において、フルパワーを発揮できたため相対的に強力なデッキとして活躍できた【インフェルニティ】が頂点に立った。
インフェルニティはこの当時の環境だとすでに過去のテーマデッキの1つだったため、優勝というこの結果は少なからずの驚きを遊戯王プレイヤーに与えた。先行でハンドレス・コンボにて展開し、『インフェルニティ・ブレイク』や『インフェルニティ・バリア』等を用いてパーミッションのように戦う。
このデッキで最も強力なのは『ソウル・チャージ』であろう。
ライフコスト1000ポイントにつき1体を墓地から場に出せるこのカードはパワーカード以外の何ものでもない。ほぼすべてのプレイヤーがこのカードを3枚積みしていた。
2015年:【テラナイト】
ランク4エクシーズで制覇
この年の世界大会は、ランク4エクシーズを駆る【テラナイト】が制した。
日本ではすでにEMなどのペンデュラムが幅を利かせていたが、世界大会のレギュレーションによりそれら最新の凶悪カードが使えなかったため、安定感の高いこのデッキが頂点に輝いた。
ランク4エクシーズは全エクシーズの中で最も強いランク帯であり、レベル4を主軸とし、ランク4を出しやすいテーマのテラナイトは、『ソウル・チャージ』も有効に活用できた。
『星輝士プトレマイオス』も現役だったので、『ショック・ルーラー』と併せて制圧布陣を作ったり、柔軟に戦うことが出来たのも要因として大きいだろう。
2016年:【青眼】
『青眼の白龍』が激突する胸熱展開に
この年も、世界大会レギュレーションにより最新鋭トップデッキである【十二獣】や【ABC】が使用不可能だったので、それらのデッキが登場する少し前に活躍していた【青眼】が優勝。
大会決勝戦では青眼同士のミラーマッチとなり、遊戯王屈指の超人気テーマ同士ということもあり大いに盛り上がった。
『青眼の亜白龍』などのデッキコンセプトは変わらず、勝敗を決したのは『ソウル・チャージ』と『虚無空間』であった。強力な制限カードである『ソウル・チャージ』は打てばそのまま勝敗を決する超パワーカードということを視聴者に決定付ける1戦だったといえる。
2017年:【恐竜真竜竜星】
恐竜のパワー、展開能力で頂点に
恐竜族の展開能力、竜星の継戦能力、真竜皇のコンボ始動&ハイパワーを組み合わせたデッキである【恐竜真竜竜星】が優勝。
『べビケラザウルス』『プチラノドン』など、破壊されると恐竜族をリクルートする小型を真竜皇のコストで破壊し、大きくアドバンテージを稼ぎながらシンクロ・エクシーズで戦っていく。竜星モンスターを採用できるため、アドバンテージの塊であるシンクロモンスター『源竜星ボウテンコウ』を採用できるのが大きい。先行展開の中でボウテンコウの効果で『竜星の九支』をサーチし、『真竜皇V・F・D』を召喚すればほぼ突破不可能な制圧布陣が完成する。
サーチカードも豊富に採用されており、日本でもトップメタであった。
2018年:【トリックスター】
実質メタビート!?
2018年に優勝したのは、トリックスター魔法罠で相手を妨害しつつ、トリックスターモンスターでバーンダメージを与えて勝利する【トリックスター】。
このデッキはコンボ必須パーツなどが少なく、デッキのスロットを汎用カードに割けるので、メタモンスターをメインデッキに採用できる。
実際の決勝試合でも、『インスペクト・ボーダー』や『万喰らいのグラットン』、『ライオウ』などが活躍し、まさしくメタビートのような試合運びに終始していた。試合内容も『マインド・クラッシュ』など相手のカード名を言い当てるようなカードが活躍したりと、観戦していても非常に面白い熱戦であった。
2019年:【転生炎獣】
リンクモンスターを何度も召喚しなおす転生炎獣が頂点に
2019年を制したのは【転生炎獣(サラマングレイト)】。
『転生炎獣の聖域』で転生炎獣リンクモンスターを同名モンスターにリンク召喚しなおす戦術が特徴のデッキである。
この「転生」により、リンクモンスターである『転生炎獣サンライトウルフ』の効果によりサラマングレイト魔法罠を回収し、何度も発動できる。
日本ではこのデッキよりも強いトップメタがすでに存在していたものの、毎度おなじみの世界大会制限によりこのデッキが相対的に強かった。案の定決勝はミラーマッチとなり、大会の環境を読んで『精神操作』を3枚デッキに積んでいた日本代表が優勝した。
まとめ
2020以降は新型コロナウイルスの影響で、世界大会を開けなくなっている。はやく世界最高のデュエリストを決める祭典をまた見たい。
そんなことを思いながら書いていた記事である。
こちらの記事も必ず読んでほしい
コメントを残す