【デュエプレ】環境の歴史と変遷を解説!1弾から20弾まで【歴代環境デッキ・メタゲームまとめ】

第10弾「戦国武闘会」環境

『サムライ』と『ナイト』が登場

ついにクロスギアが実装。実戦的なクロスギアの追加により、サムライによるビートダウンが強力に。前弾ではコントロールが強力な環境だったが、一気に一石を投じる結果となっている。

『竜装ザンゲキ・マッハアーマー』最強のクロスギア

ザンゲキ・マッハアーマーはサムライ、ドラゴン待望のクロスギアである。

クロスさえすれば全サムライとドラゴンにSAを付与するため、瞬間出力は非常に高い。また、サムライとドラゴンのコストを1下げる常在効果も非常に強力で、武者・ドラゴンなどの6コストクリーチャーとは4⇒5できれいにつながり、非常に噛み合っている。

最強のクロスギアといっていい存在であり、このカードの登場によって【武者・ドラゴン】は一気に環境のトップメタへと躍り出た。

クロスギアは除去もされにくく、場持ちがいいためこのコスト軽減効果は想像以上に強力。

前弾では微妙なネタカード扱いとして外れ扱いされていた悲しき『ボルメテウス・武者・ドラゴン』であったが、他のサポートカードと共に一躍出世を果たした。武者・サポートカードであるルピアたちによって、盾を増やしつつ相手クリーチャーを焼却出来るのでガントラなどのビートデッキ相手にもめっぽう強く、コントロール相手にも『ザンゲキ・マッハアーマー』のおかげでSA打点を形成できるので今引きにも強かった。

特に『モノノフ・ルピア』は武者をサーチしつつ、武者にシールド焼却を付与する驚異のサポートクリーチャーであり、複数体並んでいれば武者・ドラゴンが複数枚シールド焼却しつつ殴りに行ける最強クリーチャーと化す。モノノフ・ルピアは後に【剣誠】デッキのキーカードともなっており、SA付与によって武者・ドラゴンが即座に殴りに行けるマッハアーマーとの相性は最高である(のちにモノノフ・ルピアはナーフ)。

マッハアーマーが強すぎるゆえに、このカードへの依存度も大きく、マッハアーマーを引けないと速度負けしてしまうのが弱点もあった。

ありとあらゆるデッキで活躍するザンゲキ・マッハアーマー

先述した【武者・ドラゴン】をトップメタに押し上げたマッハアーマーであったが、純正なサムライビートにも勿論のこと、ナイトである【ロマノフマッハアーマー】や、果てにはドラゴンを採用するコントロールデッキにも採用されるようになった。

マッハ-アーマーのSA付与とロマノフのアタックトリガーが非常に噛み合っており、『インフェルノ・サイン』の連続詠唱でロマノフを4体一気に並べて1ショットする構築が流行。

また、1コスト軽減で1ターン早く最強のゴッドであるゲキメツを降臨させることが出来るのも非常に強力であった。ゲキメツはcipが強力無比であるため、クロスしてのSA付与はそこまで気にする必要がない。

後期型の【武者・ドラゴン】はキング・アルカディアスを破壊するためのデーモン・ハンド、そしてゲキメツを4枚搭載したタッチ黒型が結論構築として環境の覇者となった。ゲキで破壊された『モノノフ・ルピア』などを吊り上げることが出来るうえ、メツはミラーにおいて相手のルピアをすべて焼き払えるため、非常に噛み合った強力なデッキであったといえる。

もはやかつてのボルバルザークのような使われ方をされる驚異的な汎用クリーチャーである

武者・ドラゴンや早出しのメツによる小刻みな盤面破壊によって、小型を並べるドラゲリオンやメカオーはかなり厳しい立場になった。

コントロール側は『キング・アルカディアス』を搭載して対抗

単色クリーチャーを強く押し出す環境になったため、コントロールデッキは必然的に『聖鎧亜キング・アルカディアス』が搭載されるようになった。

全体的にビートデッキがかなり強く、緑のマナブーストが無いとそもそもキングやゲキメツが相手に追いつかないため、緑抜きの4Cコントロールは衰退した。

キング・アルカディアスはこの環境にかなり通りがよく、ガントラビート相手の烈流神、武者、ロマノフ、メカオーなど仮想敵は多い。一度キングさえ出せれば、その常在効果によりコントロールが容易になる。5Cコントロールでは、フェアリー・ギフトから早出しで最速4ターンにこのカードを場に出すことを目標とされた。

ビートダウンが強い環境に

武者・ドラゴンや烈流神の大流行により、一転してビートダウンが強い環境となった。

ガルべリアス・ドラゴンや烈流神のアンブロッカブル、武者の6000火力によりシールドが0になってしまえばリーサルを回避するのが厳しかったが、今弾から追加された『光神龍ザ・イエス』や『蒼神龍チェンジ・ザ・ワールド』などの高パフォーマンスなシールド追加により延命しやすくなった。

ザンゲキ・マッハアーマーのSA付与がどれだけ環境に大きな影響を及ぼしているかが窺い知れる。

グレートメカオーとツヴァイランサーは相変わらず一定数が存在している。

遂に『竜極神』がDP殿堂へ

10弾エクストラパック発売直前に、遂に竜極神がDP殿堂入りすることが発表された。

最強のゴッドの制限化によりコントロールデッキは弱体化し、新たな形を模索する必要が出てきた。

また、前後して『烈流神』もナーフを受けた。これにより烈流神は、今後環境では見ないカードとなってしまった。

ゴッド・カードはその柔軟性がゆえに、調整を誤ると非常に強力なカードとなってしまう。1枚のカードが2体分になるというDTGならではの面白さがあるが、やはり調整が難しいのがゴッド・カードの特性といえるだろう。

マッハアーマーをメタるコントロールデッキが台頭していく

マッハアーマーを筆頭とするクロスギアは破壊手段が乏しく、それが故に武者を始めとするサムライデッキは非常に粘り強い戦いが可能となっていた。だが逆を言えば、マッハアーマーさえ徹底して破壊してしまえば、武者デッキは翼をもがれた鳥も同然となる。

この段階でクロスギアを破壊できるカードは、数に乏しいうえに汎用性と実用性には疑問が残る性能ではあったものの、『超電磁工兵バ・キーン』がよく使用されるようになった。5コストと手打ちでは手遅れ感があるものの、Sトリガー付きのブロッカーで、最低限の仕事が出来るというところも評価を上げている。

バ・キーンは【ボルフェウス天門】などのカウンターデッキによく採用された。

また、5Ⅽコントロールには『天雷の精霊ユリウス』が採用された。

こちらはフィニッシャーとしても安定した運用が見込める。『フェアリー・ミラクル』のマナブーストから繋いで最速で出せれば確実に毎ターン相手のクロスギアを破壊できるので、武者・ドラゴン相手にはかなり信頼できるメタクリーチャーとして活躍した。

デュエプレ最悪の害悪デッキ【ゼロフェニハリケーン】

この時期から、最軽量の赤黒クリーチャーから最速でゼロ・フェニックスを墓地進化させ、『ショック・ハリケーン』でゼロ・フェニックスを手札に戻すことで2ハンデス&2ランデスを狙う【ゼロフェニハリケーン】がランクマッチで大流行を見せた。

このデッキはかなりのヘイトを集めており、安定感でいえばティア1デッキとは呼べなかったかもしれないものの、コンボが決まったときの理不尽さは他の追随を許さない不快さであった。

このデッキの理不尽さは、上ブレすれば最速3ターンで2ハンデスと2ランデスが決まるところであり、対策もしようがないので一度このコンボが決まってしまえば終わりである。ゼロ・フェニックスがシールド焼却を持つため、Sトリガーでのカウンターすら許されない。

このデッキの存在がゆえに、のちにゼロ・フェニックスはナーフを受けることになる。

カウンターからワンショットする【ボルフェウス・ヘヴン】

10弾EXにて『奇跡の精霊ミルザム』が追加された。

大型のブロッカーであり、召喚されれば盾の5枚追加できるその最強クラスの受け性能により、【天門】はより鉄壁と言えるカウンター札を手に入れた。

相変わらず【ガントラビート】や【武者】などのビートダウンが強いこの環境下において、ミルザムの5枚もの盾追加能力は非常に安心感がある。

ミルザムによる最強クラスの受けと、ワンショットによる攻めを両立させたのが【ボルフェウス天門】である。

『超聖龍ボルフェウス・ヘヴン』はcipで『インビンシブル・フォートレス』を放ちシールド焼却、さらに強力なアタックトリガーで敵を一掃しながら殴り込める強力なクリーチャーであり、ミルザムを進化元とすることで、ミルザムが場を離れた際に盾を回収してしまうデメリット効果を帳消しにする通称「ミルザムキャンセル」が出来ることから、新たな天門デッキのフィニッシャーとして活躍。

相手を選ばず戦い抜ける最強の汎用デッキであるメカオーも相変わらず活躍を続けている。ツヴァイ、メカオー、ドラゲリオンは愛好家もいることから、環境でたまに遭遇しうるデッキとなっている。

10弾環境総括:クロスギアがひときわ大きな存在感を見せる

最終的には、状況に応じて取捨選択できる【5Cコントロール】や【ガントラビート】、ビートダウンを対策しつつ、速攻を仕掛けていくことが出来る【武者・ドラゴン】、相変わらずの【グレートメカオー】がティア1として君臨していたといえよう。

多種多様なデッキが入り乱れており、なかなかに面白い環境であったといえる。

前述したゼロフェニハリケーンのみ、一身にヘイトを集めていた印象が強い。

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