私は遊戯王歴が長い。実際にプレイヤ―として活動していたのはわずか2年足らずであったが、その後もADSとかいうクッソ素晴らしいツールのお陰で未だ現役(というか害虫)である。
とはいっても、7期のシンクロ導入からのプレイヤーなので古参というわけではない。
プレイヤー歴7~10期(現在)の中でも、飛びぬけてパワーの高かったデッキを今回振り返りたいと思う。
そのデッキとはEMEm(エンタメイトエンタメイジ)である。
EMEmとは?
『EMペンデュラム・マジシャン』と『Emヒグルミ』の高すぎるシナジーに目を付けたペンデュラム特化型デッキ。
ヒグルミは現在禁止カード。
デッキ内のモンスターが30枚を超すという一見尖った構築ながら、ペンデュラムを安定して行うためにデッキ内のモンスター比率を高めているので、異常なほどの安定性を誇る。防御手段をモンスター効果に依存することによって魔法・罠を最低限の枚数に抑えている。
その安定性の所以は、主力となるランク4エクシーズモンスターの汎用性・制圧力の高さと、ペンデュラムを潰されようとも2の矢・3の矢を放つことのできる展開力の高さ、そして何よりもEMとEmのアドバンテージ獲得能力の高さに起因する。
しかし強かったなあ~…相手に妨害札が無ければランク4エクシーズモンスターを極めて安定して3~4体並べたうえで手札も増えるとかいうキチ〇イみたいな展開能力を持っていたから。
この時期になるまでは、征竜より強力なデッキタイプなんて出てこないだろうと思っていたのに、9期完全に舐めてたね。ハードルを軽く飛び越えてきやがった。
EMEmの思い出
ぶっちゃけあまりいい思い出はない(は?)
何故ならば、ミラー以外ならば8割強で勝ってしまったし、まごうことなきジャンケンゲーの極みで糞ゲーもいいところだったからだ。
本来ならば対ペンデュラムメタの『揺れる眼差し』も、ヒグルミのせいでただただ汎用性高すぎるパワーカードとして機能していたからね。完全に攻防一体で、とんでもない強さだった。コンボ&メタ要因として、両面に対応できる完全に規格外のカードだった。
このデッキの前身『クラウンブレード』
EMEmは前身のデッキがあって、このクラウンブレードと呼ばれたデッキがそれ。
こっちはデッキとしてかなり面白かった。
ギミック自体はかなり簡単で、『Emトリック・クラウン』の蘇生効果の1000ダメージ効果をトリガーに、『HC-サウザンド・ブレード』を自己蘇生させてランク4エクシーズモンスターを召喚するというコンボ。
ランク4に『ラヴァルバル・チェイン』が生きてたから、こいつらを墓地に落としてコンボ始動の下地を作るのも容易だったし、
何より、最凶のランク4モンスター『星守の騎士プトレマイオス』がいたから、攻守両面で隙が少なかった(というかプトレマイオスの性能が異常すぎてランク4出せるデッキならそうだったけど)。
このデッキは非常に面白かった。弱点も多く抱えていたがちょうどいい強さだった。ちなみに、ペンデュラムは全くしない。それだけに、ヒグルミが出た瞬間に完全なペンデュラム特化デッキとして生まれ変わったのは少しショックだった。
▶次ページでこのデッキが活躍していた環境について解説
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