もはや止まらない『君の名は。』、なんと3週連続で動員30万とかいう快挙を成し遂げたそうで。
別にエゴサしたわけじゃないのだけれども、某掲示板で『君の名は。』が「よくわからなかった」「だけど感動した!」という意見が嘲笑されていたので、いてもたってもいられず記事にしました。
こんな記事もありましたねえ…
しかし…
君の名は
見たけども難しすぎてよくわからなかった
感動で涙ボロボロちひろもしたかったけど付いてくのに必死だった
— ちひろ (@chihi_0216) 2016年9月18日
そいえば昨日やっと君の名は観た!!!!皆が感動するって脅しすぎるせいで、なぜか始まって3分くらいで泣いてその後1時間半ほぼフルで泣いてたんでよくわからなかったけど面白かった!!!深い!!!ただ伏線回収がちょっと……?笑
— 華 蓮 (@hidukikarenn) 2016年9月17日
いきなりのOFFで君の名はを見てきた〜😉
むずかしくてよくわからなかったけど感動したー😭— 名取 和貴 (@nishikinomakki2) 2016年9月11日
などなど…
けっこう「わからない、けど感動した」って言ってる人もちらほら。
(低年齢層とかは置いといて)
ならば、何故感動するのか?
その答えは…
これだあ~!
カタルシスや~!
な?これがカタルシスや。
(ドヤア…)
いやドヤアじゃない。
よくわからないけど感動したってのはまさにカタルシスだよね。何故か始まって3分で泣いたって人は、周りからの高評価を聞いて観に行って、一種の緊張状態にあったんだろう。これがいざ映画の開幕で一気に昇華され、ずっと泣いてた。ってところだろうか。
この映画は散りばめられたメタファーを少なからず理解できるレベルではないと難しいのかもしれない。
やはりあのラストだよ
あのラストシーンあってこそだと私は思っているし、もし『秒速5センチメートル』のようにすれ違いENDだったら多数が「は?」で終わっているだろう。『再会』、わかりやすい感動だ。
無論ストーリーも素晴らしい。だが、いくら素晴らしいシナリオでも、1時間半に詰め込むってのが一番難しいのよね。違和感なく詰め込むには、メタファーは必要不可欠。想像力が足りない人に全部説明してる時間ないのよね。
昨今のTVじゃないんだからさ(全部テロップとかで説明してやらないとクレームが来るらしい)。
とはいえ、入れ替わりの間のストーリー等は、きっちり二次創作、ないしファンブックが補完してくれる。入れ替っているときの2人の詳細なストーリーは漫画版を要チェックだ。
「わからない」は馬鹿ではない
私は「バカでもわかる」の「バカ」とは想像力不足の人間のことだと思っているので。読書好きな人たちの共通見解だとは思うけれども。
いや、「わからなったから馬鹿なんだ」っていうことじゃないし、そう思う周りも短絡的な考えだよ?もちろん
「全然わかんねーや」で思考放棄するのではなく、「私はこう感じた」「こう考えた」ってのが一番大事。
「わからない」っていうのは「勉強が出来ない」「モノを知らない」とかじゃなくて、「よく考えていない」というだけの話。
映画を観ている最中に「あ…これってこういう意味なのかも」という自分なりの解釈を持つことが肝要。そして自分なりの答えを見つけたとき、そこに快感が生まれる。想像力が働きまくる、脳内麻薬が分泌されるあの瞬間がたまらない。サウナのあとの水風呂のような圧倒的快感(わかりにくい)。
この映画には謎が多い。映画だけではすべてを語るに時間が無いし、それを紐解いていくのが醍醐味でもあるし、全てを明らかにした設定集を売るための商売上手なマーケティングでもあるのだから。
…偉人たちが「考えるのをやめるな」って言う理由がよくわかる。孫正義は、学生の頃「毎日死ぬほど考えて」、一日に必ず一つの発明を考えてノートにメモをしていたという。得てしてよりよいものを作る人というのは、起きている時間=思考時間と言ってもよいくらいだ。
…おっと、このブログは意識高くもなければ、
でも無い。
なのでそろそろ〆といこう。
妄想
(*^-^*)「よくわからなかったー!」
ぼく「あれはこういうことだったんだよ」
(*^-^*)「えー、そうなの?でもわからないけど面白かったからもっかい観にいきたい!」
こんな彼女が欲しい。
‐完‐
ちょっとアホなくらいが可愛いもんさ。男はそう思うものさね。
というわけで(どういうわけだ)、最後に書評。
書評
君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)
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