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遊戯王カードゲームには、禁止・制限カードを決めるリミットレギュレーションが存在する。
このルールは、遊戯王というカードゲームのバランスの是正のためにも、無くてはならないものだ。
何故ならば、遊戯王の長い歴史の中で、明らかに性能が狂ったデザインを施されたカードが無数に存在しており、それらのカードはたった1枚で大勢を決しえない超絶無比な効果を有しているからだ。これらは単体の性能で、もしくは特定のカード群とコンボすることでゲームバランスを著しく崩壊させる危険性を孕んでいるため、四半期に一度のレギュレーションでコナミの手によって規制されている。大概のカードはコストパフォーマンスが極めて優れており、ローリスクでハイリターンを得ることが出来るカードが殆どである。
準制限カード(デッキに2枚までしか入れられない)、制限カード(デッキに1枚までしか入れられない)、禁止カード(使用禁止)。言うまでも無いが、特に禁止カードに指定されているカードは凶悪なものばかりである。
今回は、その禁止カードの中でも特に将来的に禁止解除されないであろうというカードを何点かピックアップしてご紹介する。
※将来的なコナミお得意のエラッタ(テキスト書き換え)は考慮しない。
また、折角なのでエラッタ前のテキストであれば間違いなく将来解除は無かったカードも紹介することにする。
こちらの記事を最初に読んでいただければ、殊更に理解が深まるはずである。
目次
1.混沌帝龍(カオス・エンペラー・ドラゴン)-終焉の使者- (エラッタ前)
※こちらは現在の効果
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。
(1):1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。
お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る。
その後、この効果で相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。
※こちらはエラッタ前
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。
1000ライフポイントを払う事で、
お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに
300ポイントダメージを与える。
終焉に導く混沌の使者
【カオス】期における最強のモンスターとして君臨していた、遊戯王史上屈指のカードパワーを誇るカオス・モンスター。
現在はコナミによりエラッタされたことで弱体化し釈放されているのであるが、エラッタ前の効果はまさしく超絶無比な強力モンスター効果であり、つい最近まで禁止カード筆頭であり、禁止カードの”顔”とでも呼ぶべき存在であった。
緩い召喚条件、ステータス、チート能力…まさしくデュエルを”終焉”に導く使者である。このカードと『八咫烏』のコンボは伝説レベルの極悪コンビ。
まさしくエンドカードと呼ぶに相応しく、長い間最強の名を欲しいままにしたモンスターである。
2.ヴィクトリー・ドラゴン
効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守3000
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上のドラゴン族モンスター3体を
生け贄にして生け贄召喚しなければならない。
このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、
このカードのコントローラーはマッチに勝利する。
サイドデッキによる対策すら許さないマッチキルの恐怖
その効果の強力さもさることながら、コナミが公式大会でのトラブルの多発を恐れて禁止にしたカード。
まずその効果。
遊戯王の大会は、基本的に2勝したほうが勝ちになる。大会ではサイドデッキというメタ用のデッキが存在し、1戦終了ごとにサイドデッキとメインデッキのカードの入れ替えが許される。つまり、前もって想定していた環境デッキ用に積んでおいたメタカード
を使用することが出来る。これにより、必然マッチ2戦目以降は勝率を大幅に上げるのだ。
しかし、マッチキルはサイドデッキの交換すら許さず初戦で相手を殺し切ることが出来る。二の矢を用意させぬのだ。ルールを根底から破壊していると言わざるを得ない。
ただ、シングル戦であればただのコストの重いバニラカードに成り下がることは留意しておきたい。
公式大会におけるトラブルの多発
また、ドラゴン族3体をリリースしないと召喚できないという重い制限も、デッキを特化させてしまえばさしたる問題ではない。事実、カードプールが乏しかった現役時でさえ、コントロールデッキの切り札として暴れまわった。
また、マッチキルを恐れ不正行為によってわざとそのシングルを落とすプレイヤーも続出したのも大きな問題となった(自分のデッキをわざと崩すなど)。遊戯王は相手プレイヤーの了承が無ければサレンダー(降参)は認められないためである。
3.強欲な壺
通常魔法(禁止カード)
デッキからカードを2枚ドローする。
単純明解すぎるその強さ
遊戯王にはコストの概念が薄い。
例えば、マジック・ザ・ギャザリングやデュエル・マスターズならばカードをプレイするのにマナが必要で、そのため使用できるカード枚数に制限がかかってくる。
しかし、遊戯王はそういったマナ・プールの概念が存在しないため、強力なカードを連発することが出来る。単純に手札の多いほうが勝つ。手札の多さがワンターン・キルに直結するのが遊戯王というゲーム性なのだ。
そのため、このカードのように無条件でアドバンテージを+1するカードは、極めて強力な性能であると言えるのだ。
デッキを選ばないため、仮に禁止カードから緩和されれば投入率が100%になるのは間違いあるまい。
4.天使の施し
通常魔法(禁止カード)
自分のデッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選択して捨てる。
遊戯王というゲーム性に兼ね合い過ぎている超性能
このカードを含めて3枚の手札交換を行う。
アドバンテージ的にはトントンじゃないかと思ったアナタ。遊戯王というゲームは、墓地も手札であるという不文律が存在するほど墓地に依存したゲームなのである。
むしろ、墓地に行ってこそ真価を発揮するカードなど枚挙にいとまがないくらいだ。
つまり、このカードは単なるカードの3:3交換どころではないポテンシャルを秘めているのだ。ディスアドバンテージを負ってでも手札を墓地に送りたいケースなどいくらでもあるのに、このカードは1枚で2枚分以上の働きを見せる。
カードプールが増加した現在では、更に墓地依存したデッキが活躍し続けているので、禁止から保釈されることはまず無いだろう。
5.第六感
通常罠(禁止カード)
自分は1から6までの数字の内2つを宣言する。
相手がサイコロを1回振り、宣言した数字の内どちらか1つが出た場合、
その枚数自分はカードをドローする。
ハズレの場合、出た目の枚数デッキの上からカードを墓地へ送る。
書いてあることがあまりにもおかしい
凶悪としか言いようがない。
『強欲な壺』、『天使の施し』の項でも説明したが、遊戯王は何よりも「手札」と「墓地」が重要なゲーム。本当に第六感を持っているのでもない限り、このカード効果で宣言する数字は5と6になるのであろうが、成功すれば5~6枚ドローという莫大なアドバンテージを獲得できるうえ、仮に外れたとしても墓地肥やしが出来るので全く無駄にならない。
ディスアドバンテージもなしで、単体のカードがこまでの性能を持っているのは異常である。
罠カードであるが故、発動までにタイムラグがあるのが欠点といえば欠点かもしれないが…
初期の遊戯王では、コナミが墓地を重要視しておらずデメリット効果として墓地送り効果を付けたものと思われるが、カードプールの増加とともに単なるメリット効果でしか無くなった。黎明期故のぶっ壊れっぷりは、MTGのパワー9に通ずるものがある。
6.悪夢の蜃気楼
永続魔法(禁止カード)
相手のスタンバイフェイズ時に1度、
自分の手札が4枚になるまでデッキからカードをドローする。
この効果でドローした場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に1度、
ドローした枚数分だけ自分の手札をランダムに捨てる。
コンボによって超凶悪なドローソースへと変貌
一見すると4枚引いて4枚ランダムに捨てる謎カード…なのだが、特定のカード群とコンボすることによって超凶悪なドローカードへと変貌する。
自分の手札が無い状態で相手スタンバイフェイズに4ドローした後、自分のスタンバイフェイズが始まる前に『サイクロン』なりで破壊してしまえばいいのである。これで単純に2:4交換が成立する。
現在では手札から捨てられることで効果を発動する「暗黒界」や「シャドール」などのデザイナーズデッキが存在する。永続魔法故に、ほぼ毎ターン4枚引いて4枚捨てることが出来るのであれば、膨大なアドバンテージを稼ぎ続けることも可能であろう。更に、このカードを相手ターン中に能動的に自壊させる事の出来るカードなど腐るほどあるため、まず間違いなく規制緩和は無いだろう。
7.苦渋の選択
通常魔法(禁止カード)
自分のデッキからカードを5枚選択して相手に見せる。
相手はその中から1枚を選択する。
相手が選択したカード1枚を自分の手札に加え、
残りのカードを墓地へ捨てる。
前代未聞のスーパーパワーカードにして史上最高の墓地肥やし性能 使い勝手において右に出るものなし
ディスアドバンテージなしで好きなカードを4枚墓地に叩き込める強力無比な性能を誇る。前述したカード群の説明において遊戯王における墓地利用の重要性は散々に説いてきたが、このカードは数ある墓地肥やしカードの中で頂点に君臨する。というかこのカードだけパワーが桁違いすぎる。
デッキから好きなモンスター1枚を墓地に送るだけの『おろかな埋葬』が制限カードなのである。遊戯王において、好きなカードをピンポイントで墓地に送ることの出来るということがどれだけ強力な効果であるかお分かりいただけるであろう。単純にこれ1枚で、おろかな埋葬4枚分の働きをした上にカードのサーチまで行えるのである。意味不明の強さ。
単純に墓地肥やしの枚数だけなら現在は『隣の芝刈り』などの20枚以上墓地肥やし出来る可能性があるカードが存在するが、『苦渋の選択』はデッキを選ばず、なおかつ手札消費無しで好きなカード(しかも種類を選ばない)を4枚も墓地に送れる。相手にとっては苦渋の選択でもなんでもない。何故ならばどのカードを選ぼうと同じだからだ。このカードの発動を許した時点で、苦渋どころか必死の運命が待ち受けているのである。
ヤタガラス今でも強いとかにわかもいいとこ
お前は馬鹿なのか?
しね
毎年毎年禁止だの制限だの長時間話し合っててバカじゃないの?と思うわけだが。
単純に同名カード3枚までなんてルールがあるのが原因なんだから、全カード一枚制限のルールに変えた方が絶対面白い。下らん話し合いに割いてる時間を使って誤解釈だらけのカードテキストの日本語表現いい加減見直せよな。
それでも世界一売れているカードゲームなので仕方ないですねえ
神判戻ってきてしまった・・・
マジっすか…
最近追えてなくて、更新も出来てなくて申し訳ない。
ちょっと勉強して更新しますね
エラッタ前の話しをしている時点でアホ。
69選とかw もっと10選とかに絞る頭ないのか?w
頭悪すぎww
見応えがあったわ