【遊戯王】世界大会で優勝したデッキまとめ17選

】遊戯王は2003年から毎年、世界大会を行っている。

今回は、その年ごとの世界大会で優勝したデッキを紹介していく。

2003年:【トマハン】

ハンデスに特化した【スタンダード・ビートダウン】

いわゆる「トマトハンデス」、略してトマハンと呼ばれるデッキ。【スタンダード】の1種に位置付けられるビートダウンデッキである。

このころはまだ『強欲な壺』や『天使の施し』、ハンデス3種の神器など、後に禁止カードとなる強力なパワーカードが多く使える時代だったので、それらのカードでサポートしつつハンデスカードを通す。

『キラートマト』でハンデス効果を持つ『首領・ザルーグ』をリクルートし、ハンデスを狙うのが主なコンボ。パワーカードが多いので、それらのカードの引きが非常に重要であるといえるだろう。

カオスがまだ存在しない時代のデッキなので、モンスターの攻撃力と、単純なカードパワーのぶつけ合いがもっとも大事である。

2004年:【カオス】

最強の『カオス』モンスターで蹂躙

墓地から光と闇のモンスターを1枚ずつ除外するだけで特殊召喚でき、攻撃力も効果もぶっ壊れている『混沌帝龍-終焉の使者-』、『カオス・ソルジャー-開闢の使者-』この2枚のカオスモンスターを切り札に据えた【カオス】が頂点に立った。カオスモンスターは時代を10年以上先取りした異常なパワーカードである。

当然、これらのカオスモンスターは最強であるが、デッキ内には当時制限カードであった『魔導サイエンティスト』も搭載。

このカードは悪名高き【サイエンカタパ】でも猛威を奮っていたが、単体性能も非常に強力であり、『サウザンド・アイズ・サクリファイス』などの融合モンスターを状況に応じて特殊召喚することで、非常に高い汎用性を誇っていた。

この時代は【カオス】1強の時代であり、カオスでなければデッキに非ずといった様相であった。当然、この世界大会においても、カオスの使用率は100%。あまりにも飛びぬけたカードパワーだったといえる。

2005年:【変異カオス】

『開闢』は禁止されなかったので、当たり前のようにカオスが優勝

『終焉の使者』『魔導サイエンティスト』は禁止カードになったが『開闢の使者』は禁止を免れたので、開闢を切り札として、新たなメインウエポンを搭載したカオス、通称【変異カオス】が頂点に立った。

終焉に代わる大型モンスターとして、『ネフティスの鳳凰神』が採用されている。グッドスタッフデッキの典型で、さまざまな場面に対応するためにモンスターの1枚積みが目立つ。

当時流行っていた速攻魔法『スケープゴート』対策のために、相手モンスターすべてに攻撃できる『阿修羅(アスラ)』を採用していたり、ロック解除や戦闘破壊補助になる『月読』を積んでいるのが特徴的だ。

『突然変異』は『スケープゴート』から繰り出した羊トークンを『サウザンド・アイズ・サクリファイス』に変異させたり、自分の場の開闢を『ガトリング・ドラゴン』に変異させたりと、こちらも柔軟性がある強力なカードである。

2006年:【カオス】

3年連続3回目の【カオス】 デビフラが大活躍した

遂に『開闢』も禁止になったのだが、なんと『カオス・ソーサラー』を2枚投入した【カオス】がこの年の世界大会も優勝した。

カオス・ソーサラーはまだ開闢、終焉の2種のカオスが使えていたころにはフィニッシャーとしての格が落ちるためあまり使われていなかったが、開闢が禁止になると、その穴を埋め新たな【カオス】として活躍をすることになった。

このデッキで最も目立っていたのは『デビル・フランケン』である。5000ライフという膨大なコストを支払う必要はあるが、『異星の最終戦士』や『サイバー・エンド・ドラゴン』、『サイバー・ツインドラゴン』などの強力な融合モンスターを繰り出すことでワンキルを狙うことも出来た。

ここまでの【カオス】で共通することは、融合モンスターを状況に応じて踏み倒すギミックを搭載しているということである。低いコストで融合モンスターを踏み倒すことがどれだけ強力なことなのか、簡単にわかるというものである。

2007年:【黄泉ガエル帝】

黄泉ガエルで安定して生贄を確保する

カオスはすべて前年までに禁止になったので、ようやく別のデッキが世界大会で優勝した。

『炎帝テスタロス』『風帝ライザー』の2種の帝を軸に据え、確実にアドバンテージを稼いで追い詰めていくスタンダードな【帝】デッキである。ライザーは相手のドローも固定する効果なので、特に強力な帝モンスター。

『カードガンナー』と『機械複製術』が各3枚ずつ搭載されており、このコンボが強力。カードガンナーを3体場に出せれば、大量墓地肥やし&1900打点が3体並び、破壊されてもドロー効果でアドバンテージを見込むことが出来るうえ、単純に生贄要員とすることできるので、大活躍していた。

勿論、制限カードである『黄泉ガエル』をいかに早く墓地に送れるかということが肝。当時のカードプールでは、黄泉ガエルはDDクロウなどで除外するなどして素早く対処しないと、無限の生贄要員と無限の壁となってしまうので、非常に強力なモンスターであったことがわかる。

2008年:【剣闘獣】

強力融合モンスター『剣闘獣ガイザレス』で大きくアドバンテージを得る

このころの遊戯王は、現代遊戯王と同じようにテーマデッキ、いわゆるデザイナーズデッキが強力になるようにデザインされ始めた時期だった。【ライトロード】や、この【剣闘獣】がそうである。

【剣闘獣】は、「融合」魔法カードを必要とせずに、フィールドの指定されらモンスターをデッキに戻した場合に融合召喚扱いで特殊召喚することが出来るのが魅力的であり、『剣闘獣ベストロウリィ』を素材指定として召喚出来る『剣闘獣ガイザレス』が非常に強力。ガイザレスは場に出したときに相手のカードを2枚も破壊出来るうえ、エンドフェイズにデッキから剣闘獣モンスター2体を場に出すことが出来るので、まさしく現代遊戯王の走りともいえるような超強力モンスターだった。

堅実にアドバンテージを稼ぎ出すこのデッキは、空いた枠にメタカードや除去カードを大量に投入することも出来たし、サーチカードも豊富であった。

この時代からデザイナーズデッキの快進撃が始まることになる。

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