※病棟にて携帯端末より投稿
不覚、まこと不覚の極みである。
昨日、月収100万を超えた〜的な記事を予約投稿し眠りに付いた。
明け方である。ふと違和感を感じ目が覚めた。段々と睡眠状態から覚醒するに連れ、すぐその違和感の正体が明らかになる。痛い。腹が痛い。それも猛烈に。
私は元来胃腸が弱く、下腹部付近の腹痛に苛まれることは度々あったのだけれど、今朝の痛みは体験したことのないものだった。
まず、寝る姿勢を変えても痛みが治まらない。右下腹部のほうが痛いから左下腹部が下に来るように寝返りを打ってみても、多少痛みが引いたかなと思う程度のもので、なお痛い。仰向けになっても同じこと。明日も仕事があるのだ、こんな腹痛如きで睡眠時間を取られてられんと一念発起、男子中学生が授業中不覚にも怒髪天を貫いてしまい自分の自分自身が収まるべきポジションを模索するように、私も早く収まりが付く体位(寝やすい姿勢のことであり他意はない。体位だけに)を探し布団の中でゴロゴロと動き回っていたのだけれど、そんなことでまさしく正しい意味での腹の虫が収まるはずもなく、むしろ吐き気を催してきた。
立ち上がった。
そして私はトイレでしたたかに吐いたのである。ほぼ胃液であった。それでも腹の虫は治まらない。しかも身体も何かダルいような気がする。
それでも私はベッドに戻り、せめて少しは眠ろうと無理やり目を瞑ったのである……。
「急性虫垂炎ですね。即入院してもらいます」
腹の虫は虫垂でした。
流石に私も馬鹿ではないのでネットで病状を調べたところ虫垂炎のそれと酷似していたので、この日は会社にその旨伝えて病院へ。
血液検査、レントゲン、CTスキャン、その他諸々3時間余りの精査の末、果たして結果は虫垂炎であった。とはいえ軽度。歩ける程度のものであったからワンチャンスでただの腹痛に期待したのだが、宣告は無情なものであった。手術ではなく抗生物質で治療できると言われたのでそちらを選択。そして現在、絶賛絶食2日目が終わろうとしているところであります。キツい。はじめの一歩で鷹村が絶食していたシーンを思い出す。
というか何よりも無念なのが週末が潰れたこと、友達が来る予定があったこと、そしてそれに付随して夜の店に行く予定があったのにパァになったことだ!
しかも、病院へのタクシー代で既に5000円程が飛んでいる。入院治療費も馬鹿にならない。それら全て後で私に請求が来るのである。明らかに今夜の飲み代より高くないか?
昨晩、寝る直前まではウキウキでキャバクラやガールズバーの女の子に「明日の晩行くよv(´∀`*v)ピース」的なLINEを送っておいたのに、次の朝には急転直下、「ごめん入院することになった」「え、大丈夫?」「まあ大丈夫だよ。そんなことより、君に会えなくなったのが辛いよ(既読スルー)」といった悲惨なLINEのやり取りをするに至った。ちくしょーちくしょーちくしょー。
というわけで高い金を払って修行をしている気分の身にとっては、わざわざ焼肉に行って写真を送りつけてきやがった友人に向けて中指を立ててやることしかできない。
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