@円谷プロ
空想特撮シリーズ、『ウルトラマン』
彼らはいつだって僕らに夢を与えてくれた、永遠のヒーロー!!
そんなウルトラマンシリーズであるが、2016年には誕生50周年を迎え、その勢いは留まるところを知らない。
今回は、歴代ウルトラマンシリーズをすべてまとめてみた。
第一期ウルトラシリーズ
そもそもウルトラマンとはどういったドラマであったか。
それは円谷プロダクションが送る、世界最高峰の特撮TVドラマである。
『ゴジラ』の大成功をきっかけに、お茶の間へと怪獣ブームを巻き起こした本作品群であったが、本来であれば映画館でしか観れないようなクオリティの特撮ドラマを毎週、しかも30分というロング帯で放映するというのは画期的なアイディアであったと同時に、当時の子供たちにとっては大事件であった。
毎週ウルトラシリーズの放映時間には、TVを観るために外で遊ぶ子供たちがいなくなったという逸話も頷けるというものであろう。
ウルトラQより始まった一連の特撮シリーズは空想特撮シリーズ(ウルトラ・シリーズ)と銘打たれ、華々しくTVスター街道を征くのであった。
ウルトラQ(1966年)
空想特撮TVドラマ、伝説の第1作!
万城目淳(星川航空パイロット)、戸川一平(パイロット助手)、江戸川由利子(毎日新報報道カメラマン)の主人公3人が、毎回遭遇する不可思議な事件を描く特撮SFドラマ。
ウルトラQは記念すべき「ウルトラシリーズ」第一作のTVドラマ。
当時としては破格の製作費をかけて制作され、怪奇性を前面に押し出しながらも、『ゴジラ』などで社会現象となった怪獣や宇宙人を登場させることで子供にも人気となり、まさしく革新的な番組となった。
イメージとしては、現在の海外ドラマのような雰囲気だろうか。今でこそ日本はトレンディ・ドラマが主流なのではあるが、一昔前はクリエイターたちのエネルギーと情熱のもと、TV史に残る大傑作となったのであった。なお、モノクロ作品である。
話の流れとしては、主人公たちが毎回不可思議な事件に遭遇。その謎を追い、解決していくというものである。
基本毎話のオムニバス形式で話が進行される。
日本が世界に誇る「怪獣」を、日常の一部として一躍スタアに押し上げた、日本の怪獣史を語るうえでは外すことが出来ない名作である。
ウルトラマン(1966年)
伝説はここから始まった。子供たちの永遠のヒーロー、ウルトラマン!
地球に迫る驚異と戦う謎の巨人。その正体はM78星雲からやってきた正義の宇宙人である。宇宙警備隊である彼は、怪獣墓場から逃亡したベムラーを追って地球にやってきたが、その際に科学特捜隊のハヤタ隊員の搭乗するビートル号と追突し、彼を死なせてしまう。
心を痛めた彼はハヤタに自らの命を差し出して一心同体となり、怪獣や侵略宇宙人の魔の手から地球の平和を守り抜くことを誓うのであった。
平和を脅かすものが現れるとき、ハヤタはベータ―・カプセルでウルトラマンへと変身する!!!
空想特撮シリーズ第2作にして、怪獣ブームを決定づけた超大作。
ウルトラマンとは直訳すれば「超人」の意であるが、アメリカ人におけるヒーロー像が『スーパーマン』のように、日本人におけるヒーロー像といえば「ウルトラマンか仮面ライダー」というほどに知名度が抜群である。
ウルトラマンは当時の子供たちに圧倒的な支持を受け、平均視聴率が36%という怪物番組であった。当時は国民の3Kにカラーテレビが謳われていたこともあったが、当時の子供たちはこの番組に夢中になっていたということは想像に難くない。
ウルトラマンの代名詞は何といっても両腕をクロスさせて放つ必殺技・スペシウム光線
後続のウルトラマン達もこのスペシウム光線を踏襲した必殺技を放つ。
また、最大の特徴は胸に付けているカラータイマーであろう。地球での活動限界が3分であるというウルトラマンは、エネルギーが著しく消耗するとこのカラータイマーが青から赤に点滅し、点滅が止まり光が消えると死に至る。後続の作品にも、ウルトラマンの象徴として継がれていくことになる。
宇宙警備隊隊長であるゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウの6人を総称して『ウルトラ6兄弟』と呼ぶ。ただし勘違いしがちなのだが、本当に6人兄弟というわけではない。地球を守り抜いた歴戦の勇士という共通点が、彼らを本当の兄弟以上の絆で結んでいるのである。
更に後続のウルトラマン達とも兄弟の契りを交わしてはいるが、このウルトラ6兄弟は伝説である。
初代ウルトラマンは「怪獣退治の専門家」として、また歴戦の勇者としてウルトラ兄弟の中でもゾフィー、セブンとともに特に別格扱いされるのである。
ウルトラセブン(1967年)
特撮ドラマの最高傑作 ウルトラシリーズ最高峰と呼ばれる所以がここに
宇宙人による侵略に脅かされるようになった近未来の日本。
地球防衛軍極東に位置するウルトラ警備隊にある一人の青年が加わった。
その青年の名はモロボシ・ダン。彼こそが地球へ恒星観測員としてM78星雲・光の星より派遣された宇宙人・ウルトラセブンの仮の姿であった。
モロボシ・ダンとはセブンが勇敢な地球人・薩摩次郎の行動に感銘を受けて魂と姿を同化させた人格であったのだ。
地球に危機が迫るとき、ダンはウルトラアイでウルトラセブンへと変身する。
今なお極めて高い人気を誇り、日本の特撮ドラマ最高傑作と叫ばれる名作中の名作。
前作ウルトラマンが完全に子供向けに娯楽性を高めていたのに対し、ウルトラセブンではその娯楽性に留まらないドラマ性の高さが最大の魅力。
例を挙げれば、
・地球と宇宙都市の衝突危機という非常事態の中で、本来は悪意のなかった宇宙人との共存の道を見出せなかった悲劇を描いた第6話「ダーク・ゾーン」
・単なる宇宙人の侵略にとどまらず、地球人同士の皮相的で壊れやすい信頼関係をも風刺を交えて描いた第8話「狙われた街」
・自らの生命維持のために地球人の生命を盗み取る老衰した宇宙人の所業を通し、自己の生存のために他者を犠牲にする現実社会の不条理をも風刺した第11話「魔の山へ飛べ」
・宇宙開発局が打ち上げた惑星探査機を侵略兵器と誤解して地球に報復にきた宇宙人の言動を通して、異種族間の相互理解の困難さを描いた第16話「闇に光る目」
・地球防衛軍が行った新兵器実験の犠牲になった宇宙怪獣の悲劇を通し、最終的勝利者のいない無意味な軍拡競争への批判を描いた第26話「超兵器R1号」
・地球攻撃の捨石にされ、地球で生きることを放棄した宇宙人の少女とモロボシ・ダン(ウルトラセブン)の価値観を対比した第37話「盗まれたウルトラ・アイ」
・地球人が侵略者の末裔ではないかという疑問を投げかけることで、セブンの正義を根底から揺さぶった第42話「ノンマルトの使者」
・コンピューターとロボットによるオートメーション化の行き着く先を描き、当時の高度経済成長や盲目的な科学万能主義を批判した第43話「第四惑星の悪夢」※wikiより抜粋
また心に残る名言も多い。
「我々はそれよりも更に強力な兵器を造ればいいじゃないか!」
と言うフルハシに対し、
「…それは……血を吐きながら続ける…悲しいマラソンですよ…」
と返したダンの台詞はあまりにも有名。
ウルトラセブンでは、怪獣単体ではなく全て侵略宇宙人との戦いが描かれる。宇宙人が使役する怪獣との闘いが主となるが、宇宙人本体やスーパーメカとの戦いも多い。
特に、スーパー戦隊シリーズやゲッターロボに先駆けて登場した合体スーパーロボット・キングジョーは日本のサブカルチャー史に残る名敵役。
ウルトラセブンの身体的特徴として、他のウルトラ戦士に見られるカラータイマーが存在しない。代わりに、額のビームランプがカラータイマーの役割を果たしている。
このビームランプからはエメリウム光線を放つ。また、セブン最大の代名詞的必殺技はアイスラッガー。
頭に装備された宇宙ブーメランを相手に投げつけたり、ナイフのように使用することで敵を切断する。
ウルトラセブンは”人間臭い”ウルトラマンである。泥臭いファイトスタイルも影響してか、まさしく「超人」であった初代ウルトラマンと比べると、親近感を覚える。
異星人でありながら地球を愛し、『ウルトラセブン』と『モロボシ・ダン』の間で苦悩する姿が『ウルトラマンレオ』では見られた。
息子に最強の次世代ウルトラマン『ウルトラマンゼロ』がいる。
大傑作であるが故にファンの数も群を抜いて多く、円谷プロからもかなり優遇されるほどの扱いを受けている。それもセブン人気の証左といえるだろう。
半ば都市伝説化しているエピソードとして、幻の12話「遊星より愛を込めて」がある。こちらはまた機会があれば記事にしようと思うが、発禁扱いを受けているため、DVDにも収録されていない。
第2期ウルトラシリーズ
ウルトラシリーズの人気が確固たるものとなり、それを発展させていったのがこの時期のウルトラシリーズである。
「ウルトラ兄弟」の設定が追加され、セブンまでのSFドラマ性は鳴りを潜めていくものの、努力や友情、成長などの青春要素が強くなり、ウルトラシリーズが現在に至るまでの骨子がつくりあげられたと言える。
前作ウルトラマンのカメオ出演も多くなり、ヒーローオペラとして発展していくことになる。
帰ってきたウルトラマン(1971年)
夕陽に映える新ウルトラマン 子供たちに伝える「ウルトラ5つの誓い」
主人公・郷秀樹はどこにでもいるごく普通の青年であるが、溢れる勇気と正義感を持っていた。永い眠りから目覚めた怪獣・タッコングが街を破壊する中、逃げ遅れた少年を助けて命を落とした郷。
その勇気ある行動に胸を打たれた新たなる戦士・ウルトラマンジャックは彼と一体化して共に戦っていくことを決意した。
郷の心が勇気で満ちるとき、ウルトラマンが現れる!
帰ってきたウルトラマンというタイトルではあるが、初代ウルトラマンとは別人。
名前は『ウルトラマンジャック』
しかし、この名前は後年になって初代マンと差別化するために名付けられたもので、放映中はウルトラマンと呼ばれていた。
また、シリーズ共通の主人公が所属する組織にはMAT(Monster Attack Team)が登場。これ以降、ウルトラシリーズでは英語での略称による防衛組織名が主流になっていく。
郷秀樹は成長するウルトラマンとして新境地を開いた。
セブンまでのウルトラシリーズとは打って代わり、SF的要素を前面に押し出すのではなく、修行などで精神的・人間的にも成長していく様子が描かれた。
青春ドラマ、少年誌的な展開が取り込まれていった結果ともいえる。
スポンサーがある以上、数字を出さねばならない。安易に流行に乗っているとの批判を受けるやもしれないが、商業である以上仕方のないことなのかもしれない。
ストーリーはシリアスな展開が多く、また、強敵との戦いでは苦戦する様子が多く描かれた。その姿が子供たちに「新しいウルトラマンは弱い」という印象を与えてしまうこともあったようだ。
確かに郷の成長物語でもある以上ウルトラマンの受難は避けては通れないストーリー展開ではあるのだが、ナックル星人やブラックキング、宇宙怪獣ベムスターなど、強敵が多かったことも留意されたい。
夕陽が似合うウルトラマンとして有名。激戦の後、夕陽を背に去っていく姿は哀愁が漂う。
必殺技は基本的に初代ウルトラマンと同じだが、それに加えてジネラマショット、流星キックなど後述のウルトラブレスレットも加えれば技のレパートリーは非常に多い。
帰ってきたウルトラマン最大の特徴は何といってもウルトラブレスレット。
ウルトラの星の科学の粋を集めて作られた超万能兵器である。
帰ってきたウルトラマンでは初代マンやセブンとの客演も始まり、明確にウルトラファミリーとして体系化が為され始めた作品でもある。
ウルトラマンA(1972年)
ウルトラタッチで北斗と南が合体変身 明日のエースは君だ
異次元の支配者・ヤプールが地球侵略に乗り出した。ヤプールが操るは超獣と呼ばれる怪獣を超えた強さを持つ生物兵器である。
超獣第一号体であるベロクロンの前に北斗星司と南夕子が命を散らす。M78星雲よりやってきた新たなウルトラ戦士・ウルトラマンA(エース)より命を与えられた北斗と南は、超獣攻撃隊・TACに入隊し、ヤプールの野望を打ち砕くことを誓うのであった。
2人の指に嵌められたウルトラリングが光るとき、北斗と南はウルトラタッチによってウルトラマンAへと変身するのである。
今だ!変身!北斗と南
北斗と南の2人が合体することによって、1人のウルトラマンへと変身するという異色のウルトラ作品。女性変身するウルトラマンは数多かれど、2人が合体するウルトラマンというのはAのみである。
ヤプールという、仮面ライダーにおける『ショッカー』のようなイチ組織との戦いを前編通して始めて描いた。
しかし2人男女が合体変身するという設定は活かしきることが出来ず、中盤で南夕子は月の人間であったことが判明。南は月に帰ることになり、それ以降は北斗が1人でエースへ変身することとなった。
必殺技はメタリウム光線。しかしエースといえば、豊富すぎる切断技があまりにも有名である。ヴァーチカルギロチン、ウルトラギロチン、サーキューラーギロチン、スペースギロチンなど。
ゆえに、グロテスクな倒し方が多い。
ウルトラマンAでは、ウルトラ兄弟という設定が初めて登場した。
ウルトラマンタロウ(1973年)
若き戦士はウルトラ兄弟最強 母よ、ウルトラの母よ!
タロウ!ウルトラマンNo.6!
エースがヤプールを退けたことで超獣の脅威は去り、束の間の平和が訪れた。しかし、超獣すらも圧倒する強さを持つ大怪獣・アストロモンスが東京に出現する。
ZATに入隊した正義感に燃える青年・東光太郎は、超獣オイルドリンカーを捕食するアストロモンスに単身立ち向かうが、攻撃を受けて死の淵をさまよう。
彼は死の際、ウルトラ5兄弟に導かれてウルトラの星へと運ばれる。そこにいたのはウルトラの母。
光太郎と合体することによって今、ウルトラ6番目の兄弟が誕生する!その名はタロウ!ウルトラマンタロウ!
ウルトラマンタロウは、ウルトラの父とウルトラの母の実の息子という超エリートである。
これまでのウルトラ作品のようにシリアスな話は少なく、コミカルなストーリーが多いのが特徴。
ウルトラマンとしては、ウルトラの父譲りのパワーとウルトラの母譲りの聡明さ・優しさを持つ、まさにウルトラ戦士屈指の強さを誇る若者。
ウルトラ兄弟の中でも随一の力を持つ。
優しくて強い、タロウはまさしく子供が憧れるようなヒーロー像である。
必殺技はストリウム光線。Aのメタリウム光線の倍以上の威力を持つとされ、ウルトラ兄弟の中でもナンバーワンの破壊力を持つ。
最大の必殺技はウルトラダイナマイト。自らの命を爆弾に代えて敵に特攻する(タロウはその後復活するが寿命が縮む)。
ゾフィーからこのウルトラマンタロウまでを『ウルトラ6兄弟』と呼び、後続作品の劇中においては、地球で活躍したウルトラマンの中でも伝説級の扱いを受けている。
成長したタロウは後にウルトラ戦士を育成する教官となり、メビウスやゼロなどの若きウルトラマンを指導していく立場となっていく。
ウルトラマンレオ(1974年)
獅子の瞳が輝くとき、おおとりゲンがレオと吼える
止むことのない怪獣や宇宙人の襲撃に備え、MACと呼ばれる防衛チームが地球を守っていた。アジア支部の隊長はモロボシ・ダン。そう、ウルトラセブンである。ウルトラマンでありながら地球人以上に地球を愛していたダンは、人間として、そしてウルトラマンとして地球を守るべく戦っていたのであった。
東京に恐るべき侵略宇宙人・マグマ星人が現れた。双子怪獣レッドギラス・ブラックギラスを使役し、東京は大洪水に陥る。
ダンは、人々を守るためウルトラ・アイでセブンに変身するが、ギラス兄弟に苦戦する。
アイスラッガーすら跳ね返すギラス・スピンの脅威!そこへマグマ星人も参戦。ギラスの奇襲によって足を折られたセブンは絶体絶命となる。
まさしくマグマ星人がセブンに止めを刺さんとしたそのとき、謎のウルトラマンが登場。強力なキックをマグマ星人に浴びせ、セブンの窮地を救う。
このウルトラマンこそ、L77星雲からやってきた新たなヒーロー・ウルトラマンレオ!
おおとりゲンのレオリングが光るとき、ウルトラマンレオが雄叫びとともに現れる。
光線技を殆ど使えないという、非常に珍しい設定のウルトラマン。
マグマ星人に滅ぼされたL77星雲という、M87星雲外からやってきた唯一のウルトラマンである(ウルトラマンゼアスなどの例外はいるが)。
特筆すべきはその身体能力の高さであり、M87星雲出のウルトラ戦士と比べても遥かに高い基礎戦闘能力を持つ。
故に格闘技を得意としており、レオキックは最大の必殺技である。
また、苦手であった光線技も厳しい修行の末に習得した。
セブンとは師弟関係にあり、モロボシ・ダンは変身できない身体になってしまった代わりに、ゲンを一人前の戦士に鍛えぬいていく。
非常に暗くシリアスなストーリー展開が多く、明るい作風だった前作のタロウと比べられ人気は下がってしまった。
レオ=おおとりゲンの出自からして、故郷をマグマ星人に滅ぼされているうえ、最強のトラウマ回であった円盤生物・シルバーブルーメによってMACが壊滅。ダンは行方不明、隊員は全員殉職するというとんでもない鬱展開が終盤に用意されていた。
3大チートウルトラマンと呼ばれるウルトラマンキングが初登場。
レオはウルトラマンゼロの師匠でもある。
レオの師匠はセブンなので、セブンのかつての弟子が息子の師匠になるという、王道ながら熱い展開だ。
アストラという弟がおり、中盤以降に登場する。本当に血がつながっている兄弟ウルトラマンもこの作品が初である。
第3期ウルトラシリーズ
ウルトラマンレオの終了と同時に、ウルトラシリーズはしばらく次回作が制作されていない状況であった。
しかしながら、約5年の時を経て新たなウルトラマン『ウルトラマン80』が誕生する。
だが、ウルトラマン80は商業的に大きく期待を裏切られる結果に終わってしまい、ここで昭和ウルトラシリーズは完全に幕を閉じてしまう。
ウルトラマンが完全復活を遂げるのは、16年後の『ウルトラマンティガ』まで待つことになる。
ウルトラマン80(1980年)
不遇のウルトラマン先生
先生はウルトラマン!
怪獣の脅威が去り、平和となった地球。
ある日、桜が丘中学校に赴任してきた新人教師・矢的猛。彼の正体は、M78星雲より派遣されてきた新たなるウルトラ戦士・ウルトラマン80であった。
怪獣復活を予期して地球にやってきた彼は、人間の負の感情であるマイナスエネルギーこそが怪獣を生み出すものだと確信し、それを根本より断つために熱血教師として教鞭を振るう道を選んだのである。
しかし、人間の負の感情は5年ぶりの怪獣・クレッセントを出現させてしまう。
クレッセントを倒したウルトラマン80=矢的は、地球防衛軍・UGMに入隊。UGMと教師を掛け持ちして働く矢的は、地球の平和のために戦っていく。
ウルトラマンが教師という異色作。
1980年のウルトラマンということで、ウルトラマン80と名付けられた。
当時社会問題化していた子供たちの非行に焦点を当て、怪獣を生み出すほどの人間の邪悪な心を正すため、子供たちに教育していくというコンセプトのもとストーリー作りが行われた。
特撮技術の向上も手伝って、従来の「怪獣プロレス」ではなくアクロバティックな跳躍やキレのある体術、多彩な光線技など、ハイレベルな戦闘映像が魅力である。
だが、様々な大人の事情によって結局物語序盤で「学校教師」路線は撤廃され、従来のSFドラマとなった。
結局、中途半端なストーリー展開になってしまった感は否めず、それは視聴率にも如実に反映されてしまった。80の失敗はTV制作側と円谷プロに決定的な亀裂をもたらし、長きに渡って続いた昭和ウルトラシリーズはここで一旦の幕引きとなってしまう。
必殺技はサクシウム光線。
れっきとしたウルトラ兄弟の一員であるが、作中で歴代ウルトラヒーローとの客演は実現しなかった。前述した大人の事情もあって不遇である。
最終回もよくわからないまま終わってしまい、結局真の最終回は25年後のウルトラマンメビウス「思い出の先生」にまで持ち越されることとなる。
平成3部作
ウルトラマン生誕30周年を迎えた1996年、ウルトラマンがテレビ番組として実に16年ぶりの復活を果たした。
「ウルトラマンティガ」、「ウルトラマンダイナ」、「ウルトラマンガイア」の3シリーズを平成ウルトラシリーズ3部作と呼ぶ。
80までの従来設定をすべて一新し、「光の国からやってきた正義の宇宙人」ではなく、「地球人の青年が変身する光の巨人であり謎の存在」として描かれている。
また、以降のウルトラ作品の定番となる「タイプチェンジ(パワーアップ)」要素を追加。
技術の進歩によりCGなども随所に盛り込まれ、新世代ウルトラマン復活をアピールした。
しかし、それでも視聴率は全盛期ほどは回復せず、円谷プロは良作を作れば作るだけ累積赤字に苦しめられていくことになる。
ウルトラマンティガ(1996年)
ウルトラマン…それは正義を愛する光の巨人 ウルトラヒーロー完全復活
地球平和連合TPCの直属組織・GUTSメンバーであるマドカ・ダイゴは、超古代怪獣・ゴルザとメルバに襲われた「光のピラミッド」内のティガの石像に触れることで超古代英雄の光と融合、ウルトラマンティガに変身する能力を得る。
闇が世界を覆う時、ダイゴはスパークレンスでウルトラマンティガへと変身する。
スピード、飛行能力に優れたスカイタイプ、バランスに優れたマルチタイプ、パワーに優れたパワータイプの3つにタイプチェンジする。最終回ではグリッターティガというすべての闇を打ち払う最終形態へと進化した。
ウルトラマンティガは超古代文明の守護者であり、実はもともと光の巨人と敵対していた闇の巨人である。ティガの敵にはクトゥルフ神話的な敵が多く、ルルイエや邪神ガタノゾーア(旧支配者ガタノトーア)などの要素が登場する。
※クトゥルフ神話についてはこちらの記事を参照
シリアスでダークな雰囲気を醸し出しつつも、抑えるところは抑えるしっかりとしたストーリー展開で根強いファンを獲得する名作となった。
ウルトラマンをリアルタイムで観ていた子供たちが親になっていたことも大きく、重厚なストーリー展開は大人を夢中にさせる魅力を持っていたと言える。
必殺技はゼぺリオン光線など。タイプによって必殺技も違う。
初代ウルトラマンを連想させるシャープなスタイル、平成に入ってから初めてのウルトラマンということで、何かと引き合いに出されることの多いウルトラヒーローである。
ウルトラマンダイナ(1997年)
熱き魂のウルトラマン
ウルトラマンティガの活躍で世界に光を平和が戻ってから7年後の2017年。人類は宇宙開発に希望を求めて火星に前線基地を構築しており、ネオフロンティアと呼ばれる大航海時代を迎えた。
しかし、謎の生命体スフィアが人類の宇宙進出を阻むかのように火星基地を急襲。救援に飛び立ったスーパーGUTSの新人隊員でアスカ・シンは乗機を撃墜され、絶体絶命のピンチに陥る。その時、突如として現れた光とアスカは一体となり、ウルトラマンダイナに変身して地球と人類の危機に立ち向かうのだった。
ティガの直接の続編として制作されたウルトラマン。
前編を通して「スフィア生命体」という敵との戦いとなる。
ダイナもタイプチェンジが可能で、不思議なサイキックパワーを使うミラクルタイプ、光の力で戦うバランスの取れたフラッシュタイプ、パワー・格闘能力に秀でるストロングタイプの3つのタイプにチェンジする。
必殺技はソルジェント光線。
ティガのダークな雰囲気は一新され、明るく楽しい雰囲気の作品となった。
スーパーGUTSメンバーとの人間ドラマ、パワー溢れる怪獣など初代ウルトラマンに寄せていると言える。
何気に平成ウルトラマンの中で、他シリーズへの客演回数が一番多い。しかも、シン・アスカ演じるつるの剛士も大体一緒に出演する。つるの自身はウルトラシリーズ出演に積極的である。
ウルトラマンガイア(1998年)
大地から生まれたウルトラマン
天才科学者の高山我夢は根源的破滅招来体の襲来を機に、地球の大地より赤い光を与えられ、赤い大地の巨人・ウルトラマンガイアに変身する力を手に入れる。
根源的破滅招来体に対抗するためXIGに入隊した我夢は、地球を守るためガイアに変身し戦い抜くことを決意する。
エスプレンダーの赤い光が輝くとき、ウルトラマンガイアが地響きと共に地上へ降り立つ!
登場シーンがド派手なことで有名なウルトラマン。
上画像のように粉塵を撒き上げながら地上へと着地する。
ウルトラマンアグルという蒼い海の力を持つライバルウルトラマンが存在。
ガイア以降、ライバル関係(最初は敵だが、後に味方になる)のウルトラマンが後の作品でも多く登場するようになった。
敵は根源的破滅招来体と呼ばれる、人類滅亡を望む”概念”。
ウルトラマンガイアSV(スプリームヴァージョン)という最強形態へと変身する。パワフルで力強く、筋肉質な体格となる。
平成第2期ウルトラシリーズ
好評を博した平成3部作が終了し、ウルトラマンは平成第二期へと突入する。
この時期は新たな試みとして、劇場版映画とのメディアミックス戦略を打ち出していた(ウルトラマンマックスを除く)。
しかしながら、視聴率、玩具売り上げの両面で苦境が続いた。ウルトラマンは平成3部作で復活を遂げたものの、コスモス終了後は冬の時代に突入してしまったのである。
ウルトラマンコスモス(2001年)
心優しきウルトラマン
劇場版ウルトラマンコスモスにて、春野ムサシとウルトラマンコスモスの出会いが描かれる。
ウルトラマンコスモスが初めて地球に来訪し、春野ムサシと出会ってから8年後の西暦2009年。怪獣達は保護区域に隔離され、人類と共存している。
ある日、宇宙から光る物体が飛来し、保護区域にいた怪獣リドリアスに憑依。リドリアスは禍々しい姿に変貌し、暴れだした。SRC宇宙開発センターのパイロット候補生となっていたムサシはリドリアスを助けようとして窮地に陥るが、ウルトラマンコスモスに助けられた。
リドリアスを救ったムサシはコスモスと一心同体となり、その勇敢な行為からムサシはSRCの特捜部隊・TEAM EYESに入隊。彼らは怪獣たちを保護しながら、「カオスヘッダー」と名付けられた敵と対峙していく。
怪獣を救う心優しきウルトラマン。
カオスヘッダーのみを浄化する技を持ち、寄生された怪獣を元の姿へと戻す。
青のルナモード、赤のコロナモード、最強形態のエクリプスモードへと変身する。
歴代ウルトラマン最多の劇場版が制作され、メディアミックスを推し進めた。
主演俳優の逮捕などドタバタもあったが、なんとか最終回まで放映された。また、別作品への客演回数も多い。
久しぶりの「宇宙人」ウルトラマン。王道なストーリー展開で老若男女が楽しめた。この路線で行けばウルトラマンは子供たちのヒーローとして暫くは安泰だったのかもしれないが…
ウルトラマンネクサス(2004年)
内容が重すぎた…が最終回は必見のアツさ 特撮ドラマとして名作へ 絆…ネクサス!
山岳救助(レスキュー)隊員の孤門一輝はある日、非公然防衛組織TLTへの配属を突如として命じられる。
そこへ向かう途中、彼は謎の怪物ペドレオンに襲われる。それは最近頻発していた行方不明事件の真相、人々を襲って喰らうスペースビーストと呼ばれる凶悪な宇宙生命体の攻撃だった。孤門が諦めかけたその時「諦めるな!!」という言葉と共に、降臨した赤い光から銀色の巨人が現れて怪物を叩き潰し、孤門を救った。
その後、TLTの実働攻撃部隊ナイトレイダーへ入隊した孤門は、非情とも思えるような組織の姿と事件に関わった人々の記憶を消すやり方に困惑しながらも、ビーストの脅威から人々を守るべく、銀色の巨人ウルトラマンネクサスを信じて戦っていく。
子供向けウルトラマンとは思えない、ハードかつシリアスすぎる内容が不評を買ったある意味問題作。
SNSなどのネットが発達した現在であればそれはそれで話題になったのかもしれないが…
時代を先取りしすぎたウルトラマンなのである。
土用の朝8時から観るウルトラマンとしては非常に違和感がある。どう考えても深夜帯でやるような内容であった。そこらへんのホラー以上に怖い話があり、子供が楽しめるようなものではない。
高年齢の視聴者層を狙ったらしいが視聴率的にもまったく振るわず、結局全50話予定が37話まで短縮されてしまった。
しかし、これまでのウルトラマンシリーズのように、視聴率回復のための安易なテコ入れ・路線変更を行わなかったのは評価されるべき点である。
また、サブカルチャー的にこの作品の位置付けは非常に重要で、『魔法少女まどか☆マギカ』がこの作品に強く影響を受けているというのは有名(最終回に初めて主人公が変身する、シリアスな作風が似ている、など)。
サブカルクソオタクの管理人的には、この作品は実は一番好きだったりする。
要は…あまりにもサブカル寄りに作り過ぎたのだ。ここまで「オタク向けな」ウルトラマンも珍しい。一般ウケしないわけだ。
とはいえ、最終回の熱さはまさしく必見。
動画のリンクを張るので是非観てほしい。ウルトラマンノアはウルトラ世界の神とも呼ばれる、究極のウルティノイドである。
絆…ネクサス!
ウルトラマンマックス(2005年)
原点回帰を目指したウルトラマン
21世紀。世界各地に異常災害が発生し、空想の産物と思われていた怪獣が現実に出現するようになった。それは、あまりに繁栄しすぎた人類という種に対して生態系が生み出した天敵でもあった。
チームDASHのダッシュバード1号の不時着現場に居合わせた、災害ボランティアの青年トウマ・カイトは、負傷したコイシカワ・ミズキ隊員に代わってダッシュバード1号に搭乗してグランゴンやラゴラスの2大怪獣に立ち向かうが、怪獣の攻撃を受けてダッシュバードは操縦不能となってしまう。その時、赤く光る玉とともに現れた光の巨人がカイトを救った。地球文明を監視するためにM78星雲からやって来た巨人は、自分の身を省みずに人々を救おうとするカイトの姿に「共振する個性」を見出し、カイトと一心同体となって人々の命を守るために戦うことを約束し、マックススパークをカイトに与える。こうして、ウルトラマンマックスが誕生した。
これを機に、カイトはDASHに入隊。以後、マックスの力が必要になるとマックススパークを使用してマックスに変身し、怪獣や宇宙人と戦う。
原点回帰ということで、昭和ウルトラシリーズ以来久しぶりにM78星雲光の国からやってきたウルトラマン。
これが本来のウルトラマンだと言わんばかりに、懐かしのウルトラ要素をこれでもかと盛り込んでいる(OPの影絵など)。ゼットンやバルタン星人など、昔のウルトラ怪獣も多数登場した。
また、昔のウルトラマンのパロディなども多数。まさしく、子供は純粋に、大人は懐古で楽しむことが出来るウルトラヒーローであるといえる。
必殺技はマクシウムカノン。セブンのように頭部は宇宙ブーメラン「マクシウムソード」となっている。
ウルトラマンメビウス(2006年)
ウルトラ兄弟、遂に復活!
「怪獣頻出期」と呼ばれる、ウルトラマンが地球を守っていた時代が終息してから25年。
突如、宇宙から飛来してきた怪獣ディノゾールを前に、対怪獣防衛チーム・CREW GUYSは隊員のアイハラ・リュウだけを残して全滅してしまった。その時、街を蹂躙するディノゾールの前に、ウルトラマンメビウスが立ち塞がった。彼こそ、ウルトラマンの故郷・M78星雲光の国からウルトラの父の命を受けて地球に降り立った宇宙警備隊のルーキーである。ディノゾールを倒したメビウスだったが、周囲の被害を顧みない荒削りな戦いぶりをリュウに非難される。戦いの後、メビウスの仮の姿であるヒビノ・ミライは、新生クルー第1号としてGUYSに入隊し、新隊長のサコミズ・シンゴとともにリュウと対面する。
そして、ミライがディノゾール襲来時に出会っていたカザマ・マリナ、イカルガ・ジョージ、アマガイ・コノミ、クゼ・テッペイの素質を見抜いて彼らをGUYSにスカウトしたことで、新生GUYSが誕生した。
ルーキー同士のメビウスと新生GUYSは、ともに地球を守りながら成長していく。
ウルトラマンメビウスは、ウルトラシリーズ生誕40周年を記念し、ウルトラQより始まった昭和ウルトラシリーズの正当な続編として制作された。
このメビウスを機に、ウルトラマンシリーズはスペース・オペラとしての側面を強めていく。
何よりも話題となったのは、ウルトラ兄弟との客演。ウルトラ6兄弟だけでなく、レオ、80とも共演した。
また、若輩ウルトラ戦士であるメビウスが一人前の戦士となっていく成長物語としても面白い。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
バンダイのアーケードカードゲームの販促番組。
…なのだが、重要なのは映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」(2009年公開)にて新世代ウルトラマンの顔役、ウルトラマンゼロが登場するので別項としてここで紹介する。
ウルトラマンゼロ
新世代最強ウルトラマン
OVA作品や劇場版、他作品での活躍が主なので自らの名を冠する放映番組をもつというわけではないが、とにかく主人公すぎるウルトラマン。
ウルトラセブンの実の息子であり、血統の良さは言うまでもないが圧倒的な実力を持つ。
真面目で紳士的な者が多いウルトラマンにしては非常に珍しく、自由奔放で言葉遣いも荒い。だが正義と平和を愛する心は誰よりも強く、悪を許さない熱血漢である。
ウルトラマンとは思えないほどよく喋る。
新世代ウルトラマンの中でもなろう系主人公レベルに実力が突出しており、人気が高い。
ウルティメイトゼロ、ルナミラクルゼロ、ストロングコロナゼロ、シャイニングウルトラマンゼロ、ウルトラマンゼロビヨンドなど、強化形態も非常に豊富。
少年誌さながらの主人公補正もあり、単身で強力な敵を倒していくほどに強い。まさしく新世代を象徴するウルトラマンであり、下記にて紹介していくニュージェネレーションウルトラマンの鍵となる存在である。
ニュージェネレーション・ヒーロー
全国区での放映は難しくなってしまったウルトラシリーズではあったが、「ウルトラマン列伝」を端としてオリジナル作品シリーズが復活。
このシリーズのウルトラマン達を総称してニュージェネレーションと呼ぶ。
常識に捉われない作風、不文律を打ち破るかのような新たなウルトラ戦士はまさしくウルトラ新世代と呼ぶに相応しい。
ちなみに、これまでの全てのウルトラ作品を別次元の宇宙で実際に起こった事象とするマルチバース≒多次元宇宙という画期的な設定が追加された。
この設定によって、本来は矛盾が起こるためあり得なかった平成3部作ウルトラマンとウルトラ兄弟の共演などが可能となった。これらのマルチバースを自由に行き来できるウルトラマンゼロ(ノアの力を得たウルティメイトゼロ)が事実上最強のウルトラマンとして君臨しているのだが、最近はウルトラ兄弟もあっさりと次元の壁を越えたりしている模様。
また、全国区での放映が出来なくなった代わりに、youtubeの円谷チャンネルで毎週新話を放映している。まさしく新世代の密着型ウルトラマン…とでもいうべきか。
ウルトラマンギンガ
遥か昔、すべてのウルトラ戦士と怪獣・宇宙人は、銀河の彼方で激しい戦いを繰り広げていたが、何者かが謎のアイテム・ダークスパークを使い、ウルトラ戦士や怪獣達を小さな人形・スパークドールズに変えてしまう。そしてスパークドールズは宇宙に散らばり、その幾つかはウルトラ戦士や怪獣・宇宙人が存在しない世界の地球へと流れ着く。
それから1000年後の2013年。17歳の高校生・礼堂ヒカルは予知夢に導かれ、夏休みを機に7年ぶりに生まれ故郷の降星町へ帰ってきた。ヒカルはその町でスパークドールズを使用者と一体化させ一時的に巨大な姿へ戻す力を持つギンガスパークを手に入れる。そして、スパークドールズにされたウルトラマンタロウと出会い、自分が「選ばれし者」だと知る。
やがて悪意を持った人々がスパークドールズと一体化(ダークライブ)し、怪獣となって暴れ出した。ヒカルは大切なものを守るため、ギンガスパークとスパークドールズでウルトラ戦士や怪獣に変身(ウルトライブ)して戦いに赴く。
ウルトラマン列伝内で放映された新世代の新たなるウルトラマン。
これまでのウルトラシリーズすべてを踏襲しつつ、新たなる試みが多く試されている。その最大の特徴は、主人公がウルトラマンギンガだけでなく、歴代ウルトラマンや怪獣に変身できるということ。
近年のウルトラマンには珍しく、殆ど喋ることはない。
ウルトラマンビクトリーというライバルウルトラマンが存在。こちらは怪獣の力を使ってパワーアップする。
後に続編となる「ウルトラマンギンガS」が放映されている。
ウルトラマンゼロ登場以降のマルチバース設定が反映されてから初めてのウルトラマンで、予算の関係か平成ウルトラシリーズのような派手なアクションシーンは多くない。
ウルトラマンギンガ以降、それまで赤字続きで円谷プロの経営を圧迫してきたウルトラシリーズは大きく改善されることになる。
ウルトラマンX
16年前。突如発生した謎の太陽フレアウルトラ・フレアが地球を包み、各地で眠っていた謎のオーパーツ・スパークドールズが怪獣化するという怪事件が、世界各地で勃発した。人類はこれに対抗するため、特殊防衛チームXioを結成する。
そして現在。世界で最も頻繁に怪獣が出現する日本において、Xioの隊員にして怪獣との共存を望む青年・大空大地は、熔鉄怪獣デマーガとの戦いの最中に神秘の光・ウルトラマンエックスと出会い、彼と「ユナイト」(一体化)する。かつて、ウルトラ・フレアから地球を守ったことでデータ生命体化したというエックスは、Xioが偶発的に開発したモンスアーマーの力も発揮しながら、怪獣化したスパークドールズとの戦いに挑む。
大地とエックスは、怪獣化したスパークドールズだけでなく宇宙の彼方や並行世界から襲来する異星人や怪獣との戦い、それらを追ってきた別のウルトラマンたちとの出会いや協力も経ていくが、怪獣化したスパークドールズが謎の黒い稲妻ダークサンダーエナジーによってさらなる狂暴化を遂げたことをきっかけに、より強固なユナイトでウルトラマンエクシードXへの進化を果たす。
ニュージェネレーション第2作。
怪獣をモチーフとしたアーマーを装備し、強化し戦う。
エックスは肉体を失い、データ生命体化されているウルトラマンで、エックスのスパークドールズをユナイトすることで大地はウルトラマンエックスへと変身を遂げる。
この作品は非常に評価が高く、現状このXとオーブがニュージェネレーションズのベスト作品とする声も多い。
ウルトラマンオーブ
光の力、お借りします!
遥か昔、魔王獣と呼ばれる恐るべき怪獣たちが世界を滅ぼさんとしたが、英雄と呼ばれたウルトラ戦士たちによって、地中奥深くに封印された。
時は流れて現代。平穏を破って、竜巻とともに風ノ魔王獣・マガバッサーが封印から目覚めて暴れだす。
マガバッサーから怪奇現象追跡サイト・SSPの3人を救ったのは、クレナイ・ガイという風来坊の青年であった。クレナイ・ガイの正体は魔王獣を倒すため地球にやってきた流浪の戦士・ウルトラマンオーブであり、オーブは歴代ウルトラマンの力を宿した2枚のカードを自らの身にフュージョン・アップし、魔王獣に立ち向かう。
歴代ウルトラマンの力を融合させることで強化変身するウルトラマン。
例えば、「ウルトラマン」+「ウルトラマンティガ」の力をフュージョン・アップすることで、「スペシウムゼぺリオン」へと変身をとげる。
オーブ本来の姿は「オーブ・オリジン」。
ウルトラマン同士の組み合わせは非常に多く、メディア展開をしやすい。アーケードゲーム「ウルトラマンフュージョンファイト」も存在。
本作はウルトラマンベリアルをフュージョン・アップする「サンダーブレスター」のインパクトや熱い展開でTwitterなどで話題となり、ウルトラマンの新規ファンを多く獲得するに至った。
その人気の高さは続編番組「ウルトラファイトオーブ」や「ウルトラファイトオーブ」に繋がることとなる。
もしあなたがこれから新しいウルトラマンを観ようと思っているのなら、私はウルトラマンオーブをおススメする。
人気の高さゆえに、Amazonプライムでも限定作品が制作された。Amazonプライムにて、ウルトラマンオーブのルーツに迫る「ウルトラマンオーブクロニクル」が観れる。
ウルトラマンジード
サイドスペースはウルトラマンベリアルが起動した超時空消滅爆弾によって、ウルトラ戦士たちの奮闘もむなしく一度は崩壊した。しかし、ウルトラマンキングによって修復されて復興を果たした地球では、ベリアルとウルトラ戦士たちの戦いがクライシス・インパクトという都市伝説として広まっていた。
テレビ番組の影響からヒーローに憧れている朝倉リクは、スカルゴモラが現れた際に天文台の地下に眠る基地を発見し、そこで自分がベリアルの遺伝子を受け継いでいることや、ウルトラマンジードにフュージョンライズ(変身)できることを知る。以後、リクは自らの運命に悩みながらも相棒のペガッサ星人ペガや、怪獣を追う鳥羽ライハ、秘密組織AIBに所属する幼なじみの愛崎モア、ウルトラマンゼロと一体化した伊賀栗レイトと協力しながら、ベリアルとその配下である伏井出ケイの陰謀に立ち向かう。
ウルトラマンジードはウルトラ一族にとって不俱戴天の敵・ウルトラマンベリアルの息子。
オーブで好評だった「ウルトラマン同士の力を合体」という要素を受け継いでいる。
ジードの変身はフュージョンライズ。
ウルトラマンR/B(ルーブ)
現在、円谷チャンネルにて毎週放映中!
まとめ
ウルトラヒーローはこれからも進化を続ける。
いつの時代も、これからも子供たちの、そして私たちの永遠のヒーローとして…
こんにちは。
パワハラ指切断でおなじみのド屑県香川のド屑企業フジフーヅでございます。
裁判も会社ぐるみで偽証をして無事乗り切ったド屑でございます。
餃子シュウマイなどをスーパーで販売しております。
店頭で見かけましたらそのときはご購入のほどどうかよろしくお願い致します。